今日は二十四節気の処暑で、暑さが和らぎ
穀物が実り始める頃である。
厳しい暑さも峠を越し、朝夕は涼風が吹き始め、
秋の気配を感じるともいわれる。
明け方から朝にかけて、断続的に激しい雨が降ったが、
涼しさも秋の気配も感じない。
ほんの十数分で止んだが、もし長く続いたら、
低地では出水被害が出るだろう。
雨が上がると陽が差して、蒸し暑さが戻ってくる。
最近の雨の降り方は、まるで熱帯地方のスコールのようだ。
温暖化が言われて久しいが、その影響は身近な現象として、
随所で見られるようになった。
猛暑日や熱帯夜の増加、局地的豪雨の発生など、記録的とか
観測史上初めてという言葉さえ陳腐化している。
しかし、身近なところでは、サンマやサバなど大衆魚の不漁や、
ブナ林の減少やマツ枯れ病の多発、農作物の多雨高温被害など、
生活を脅かしつつある。
自然界では桜の開花が早まり、紅葉の時期が遅くなっている。
大昔から、二十四節気が日常の暮らしと結びついていたが、
これも遠い過去の記憶になりつつある。