朝の涼しいうちに、仏壇の掃除と精霊棚の準備をして、
平和公園で墓参りもしてきた。
ご先祖を迎えに行く胡瓜の馬と、送る時の
茄子の牛を作り、盆提灯も組み立てた。
夕方、玄関先でオガラを焚いて、家族でご先祖を迎え、
精霊棚の燈明に火を移し、家に案内をする。
今年の1月に旅立ったユキ(柴犬)も初盆なので、
きっと一緒に戻って来てくれたことだろう。
例年通りにお盆の3日間を、亡くなった人たちと一緒に過ごし、
素麺や野菜の煮物などを供えて接待をする。
先祖があの世から帰ってきて、家族と一緒に過ごすという風習や、
盆行事を物心つく頃から親から教わり、引き継いで来た。
娘3人が嫁ぎ、私の代で途切れることになりそうだが、
時代の流れで止むを得ないと思う反面、一抹の寂しさを
覚える真夏の風物詩である。