セルビア戦プレビュー

今日はネタが見つからず、一日早いですが水曜日の日本代表対セルビア戦のプレビュー記事を書きます。今回の試合は国際Aマッチデーではないので、欧州CLのインテル戦を戦う本田圭佑はもちろん呼べませんし、CLも欧州リーグもなく物理的には可能だった松井、森本の招集は失敗に終わりました。

それはセルビアも同じ事情で、来日メンバー18人は全員国内組と聞いています。セルビアの場合は中心選手が国外でプレーする選手で、この試合はバックアップ要員を発掘する試合になります。

国内組ばかりのセルビアは見たことがありませんが、W杯予選で見たベストメンバーのセルビアは、非常に楽しいチームでした。最初は地味に長身FWのジギッチの頭にボールを集めていましたが、先制して余裕ができると温存していた華麗な個人技を見せ始め、ルーマニアを5-0で圧倒しました。

日本としては、この個人技を出される展開にはしたくないです。もともと、この地域の代表は、かつて元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が率いた1990年イタリアW杯当時、欧州のブラジルと呼ばれていたほど華麗な個人技を誇るチームでした。その伝統はある程度受け継いでいると思います。

逆に日本から見ると、今回の試合は国内組ばかりとはいえ、中村俊輔や稲本などが帰国しています。中村俊輔の清水戦での負傷交代は気になりますが、かなり代表の中心選手がそろった試合になります。日本にとっては本気で勝ちに行く試合になるでしょう。

皆さんご存知の通り、この試合はW杯の代表メンバー発表の前の、最後の国際Aマッチになります。代表当落線上の選手にとっては最後のアピールチャンスということになります。ベネズエラ戦で相手左SBに完敗した徳永あたりは、出番があればいつでも内田と同等のプレーができるところを見せておきたいです。

浦和からは阿部勇樹が唯一の選出になります。代表ではどこでもできる便利屋の阿部勇樹は、ひょっとしたらこのセルビア戦は出番はないかもしれませんが、W杯のように登録人数が限られる本大会では、貴重な戦力になると思います。浦和から、一人でも南アフリカに送り込んでおくことは、クラブの将来にもつながりますから、期待しています。