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西武、辻監督退任

2022-10-15 22:02:52 | 他スポーツ
今季は終盤の追撃で3位に入りCS出場は果たしたものの、2位ソフトバンクに連敗してシーズンを終えた西武ライオンズは、辻監督の退任を発表しました。来期監督は今季ヘッドコーチだった松井稼頭央氏に決定しています。退任の理由に「指導者の若返り」を挙げており、40代が監督の適齢期という流れはライオンズでも例外ではないのでしょう。

辻監督は6年間で優勝2回、現在の主力選手である山川穂高や源田壮亮、外崎修汰らを育てるなど手腕を発揮しました。辻監督の采配として印象的なのは選手を可能な限り我慢して使うことです。今のローテーション投手である今井達也あたりは、何度四死球を出しても辻監督が続投させ、6回4失点くらいまでは我慢していました。その間に打線が打ってくれると信じたこの采配で、今井はずいぶん救われたことでしょう。

また、源田壮亮も辻監督が発掘した戦力です。トヨタ自動車時代は9番打者である源田の打力は不安視されましたが、社会人時代は足を生かそうと思うあまり、当てて走る打撃だったものを、キャンプで強く引っ張って1,2塁間を抜く打撃に改造しました。これが当たり、もともと持っていた守備力だけでなく、打つ方でも2割7分は期待できるレベルまで上げました。

2018年、2019年の連覇は打線の力で達成しました。やはり主軸の山川穂高の台頭が大きく、それまでメヒアが守っていた一塁手のポジションを山川が奪ったことで4番打者に定着できました。ベテランの中村剛也や栗山巧の力も生かして、あの当時のライオンズは1回表で8失点しても、2回裏に8点を挙げて追いつくような野球をすることもできました。

今季は逆に、投手陣を整備したことで、オリックスやソフトバンク相手に戦えました。それまではライオンズの弱点は中継ぎ投手でしたが、今季は7回水上、8回平良、9回増田の必勝リレーを確立しました。それ以外にも、森脇や本田圭佑も防御率1点台と結果を出し、リードされる試合でも粘って逆転に持っていくこともできました。

もっとも、今季は打つ方が今一つで優勝はなりませんでした。辻監督が確立した、1点を大切に守り抜く野球に必要な選手たちはある程度揃ったので、松井新監督には勝つための采配を期待したいです。もちろん、今オフのFAなど不確定要素もありますが、メジャーリーグでも活躍した松井稼頭央は間違いなくリスペクトされる存在のはずで、楽しみにしています。
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