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中国対インドネシア

2024-10-20 21:31:10 | ワールドサッカー
日本代表が次に対戦するインドネシアの情報を得ようと、DAZNで中国対インドネシアのビデオを見ました。ここまで3連敗で勝ち点0の中国は張玉寧と帰化選手であるバイヘラムの2トップで、このインドネシア戦を勝つことでしかW杯出場の望みはつなげないと攻めに出てきました。対するインドネシアの映像は豪州戦(0-0の引き分け)を見ましたが、5-4-1で引いて豪州の攻めを受け止める戦術でした。

今回、インドネシアもここまで3分けで勝てていないので、アウェイとはいえこの中国戦を勝っておきたいので、何か戦術的な変化があるかもというのも、この試合を見た動機でした。結論から言えば、インドネシアの韓国人監督、申台龍氏の手は豪州戦と同じ、5-4-1で引いて守るものでした。もっとも、常に自陣に5人を残していると守備の時間が長くなってしまうデメリットもあります。

申台龍氏はそのデメリットには対策を打っており、自軍がボールを持ったときは両アウトサイドはもちろん、3人のCBのうち1枚をボランチのラインまで上げて、パスの出し所を増やして4バックと同じようなパスサッカーをしたい狙いを見せてきました。もちろん、その上がっているCBがボールを失えば後ろは2枚しか残っておらず決定機につながりますが、中国のFWがいない方向を狙って上がっていました。

もっとも、インドネシアの弱みも見えました。それは足元があまり上手くなく、パスがずれることが多く不用意にボールを失うことです。インドネシアの属する東南アジア地域は、一般的に上手いもののフィジカルに難があるチームが多いですが、インドネシアは欧州でプレーするインドネシアにルーツを持つ選手を帰化させることでフィジカルを補強し、セットプレーの力技ではやられないチームを作っています。

それでも、中国もイバンコビッチ監督が前回の最終予選でオマーンを躍進させた戦術に近い形を出せており、3ボランチを引いてインドネシアが蹴ったボールのこぼれ球を粘り抜く拾うサッカーでボールをキープできました。そのため、試合としてはホームの中国が押し気味に進み、右サイドの韓鵬飛がパントキックで折り返したボールを、バイヘラムが決めて中国に先制点が入ります。

インドネシアの弱みを狙われたのが中国の2点目のシーンで、速攻でインドネシアDFが2枚しか残っていないところにスルーパスが出て、張玉寧が走り込んで相手GKパエスとの1対1を落ち着いて決めて2-0としたことで勝負は着きました。ロスタイムにインドネシアが1点を返したものの、試合は2-1で中国が最終予選初勝利を挙げました。今回の最終予選は2位以内が通過ですが、3位と4位はプレーオフに出られるので、それを巡る争いもあって最後まで熱い戦いが見られそうです。

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