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ミシャサッカーの印象

2012-05-11 19:26:34 | 浦和レッズ
これまで、敵としてミシャのサッカーを見てきた印象は1トップ2シャドーが役目を入れ替えながら、スピードを生かしてオフサイドラインをくぐるサッカーというものでした。2シャドーにFW的な動きも要求するから、佐藤寿人の負傷離脱中に代役で1トップに入った李忠成が後半戦で11ゴールを決めるような芸当も可能だったのでしょう。

動きの激しいサッカーなので、マンツーマンのような守備には強いでしょうが、去年の広島とのアウェイ戦は連戦の疲労を考慮したのか広島はほとんど前に出ず、これが攻撃サッカー?と疑問の残る試合もありました。

浦和の監督になっても3-6-1を継続したので、ミシャは広島時代と似たサッカーをすると思っていました。広島時代にトップ下だった柏木を軸に、1トップ2シャドーの力を前面に出すと思っていました。しかし、実際は違いました。

ミシャの浦和でのサッカーは相手が4バックのチームが多いのを利用したサッカーです。慎重に入ってくるチームは1トップ2シャドーに4バックを当てて数的優位を作ろうとしてきます。ミシャのサッカーは攻守の切り替えを早くして両アウトサイドのところでボールを持つサッカーです。

ホーム開幕戦の柏戦で梅崎のマークに酒井宏樹が付くべきか、ボランチの茨田に任せるべきか、酒井宏樹が何度も首を振って迷っていたときはミシャサッカーの狙い通りと思いました。それから数試合、浦和のアウトサイドは面白いようにフリーになれました。

それだけに相手も浦和のアウトサイドには対策を立て始めました。リードすれば思い切って5バックで引いてきた大宮、8人で守った札幌、もともとサイドのプレシングサッカーなので特別な対策はいらないと逆に割り切った磐田などいろんなチームにアウトサイドを消され始めました。

こうなったときにどういう手があるかはミシャの手腕によると思いますが、3バックにすればいいと予想した名古屋を破っているのは大きな自信です。もちろん課題もたくさんあるサッカーですが、アウトサイドが点を取るようになればまた快進撃もあり得ると思っています。

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