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増田達至、現役引退

2024-09-28 16:06:14 | 他スポーツ
今日は西武ライオンズで長年抑えとして活躍した、増田達至投手の引退試合でした。引退登板は7回表に、ロッテの岡に対して3球投げて、高めのストレートでレフト前ヒットを打たれたところで交代しました。さすがに引退試合ということで、かつて150km/hを記録したストレートは142km/hほどでしたが、最後の姿をファンに見せてくれたことは嬉しかったです。

増田は2011年、東浜(現ソフトバンク)の外れ1位で社会人野球のNTT西日本からライオンズに入団してきました。NTT西日本時代は抑えで、西武としては最初から中継ぎや抑えにするつもりで採ってきた投手です。当時から、最速152kmの剛腕という評価でしたが、1年目のシーズンはトップコンディションになるまで少し時間がかかりました。

増田はストレート以外では、スライダーくらいしか変化球を投げない投手でした。それでも、体力的にタフで、1年間中継ぎで投げても大丈夫でした。そのため、歴代監督は彼を重要な場面での中継ぎで起用しました。2015年の田辺監督時代には8回を投げる中継ぎで、72試合に登板しました。打ち込まれる試合もあるので防御率はあまり良くない投手でしたが、中継ぎは防御率より成功数を重視したいと、当時解説者の松沼雅之氏のコメントでした。

抑えに定着したのは2016年です。どうしても抑えは自分が良くないと試合を落としてしまう役割ですから、精神的に強くないと厳しいポジションです。実際、1試合だけ抑えで登板した森脇が、「増田さんはいつもこんな緊張感の中で投げているんですね」とコメントしたほどです。増田の場合、生命線はストレートの球速で、150km/hを超せるボールを投げて抑える投手でした。

2度ほど、彼の野球人生でピンチを迎えた年もありました。最初は2018年で、突然ストレートの球速が140kmほどしか出なくなります。二軍落ちも経験したシーズンになりましたが、その翌年「すべての調整法を見直した」結果、また150km/hを投げられるようになって抑えに復帰します。次は2021年で、球速で増田を上回る平良の台頭で、一時抑えを平良に明け渡すこともありました。

今季はもともと新外国人のアブレイユが抑えに予定されており、増田は中継ぎでの期待でしたが、12試合と少ない出番に終わり、彼なりにもう無理だと感じたのでしょう。FA宣言もせずに残ってくれた功労者の一人ですが、選手生命が短くなりがちな剛腕タイプで、36歳までよく投げてくれたと思っています。

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