DAZNでは試合後1週間でハイライト映像に切り替わってしまうので、なかなか見られない外国同士の代表戦ですが、今回は日本代表と対戦するスペイン代表の映像なので特別に見られた、欧州ネーションズリーグ(一種の親善試合)ポルトガル対スペインの感想です。スペインは4-3-3の布陣で、2010年南アフリカW杯を制したときと似ている布陣ですが、当時と違ってサイドのウイングがかなり外寄りに陣取って長めのクロスで点を取ることを狙っていました。
これに対するポルトガルの戦い方が面白かったです。この両者は2018年のW杯で1次リーグで同じ組に入って3-3で引き分けていますが、スペインがボールをキープしてポルトガルがカウンター狙いでした。スペインはポルトガルのプレスに掛からない、サイドに大きく開いているウイングにボールを出してゲームを組み立てようとしてきました。
その、サイドからのマイナス気味のクロスがポルトガルの狙いでした。スペインとしてはバイタルエリアに残っている、攻撃的MFの2枚をミドルシュートで生かしたい狙いでしたが、そのパスをポルトガルのDFが素早いダッシュでカットしてからのカウンターが冴えていました。スペインが前に人数をかけているタイミングなのでこの攻めは有効で、世界の強豪スペインが後ろ向きにされて必死で戻る場面も見られました。
もっとも、スペインはこの日のCFがワンタッチプレーヤーのモラタでした。モラタはユベントスに在籍した経験もありますが、決して欧州で得点王が狙えるような図抜けた選手ではありません。それでも、点が取れそうな場面に絞って顔を出すことで点に絡むことができる強みがあります。事実、85分のスペインの唯一のゴールは左クロスを合わせたモラタによるものでした。
ポルトガルといえば、FWに37歳のベテランのCロナウドが今でも健在です。さすがにロナウドも運動量は全盛期よりは落ちましたが、ジョッタのスルーパスに抜け出してシュートも放っており、瞬間的なスピードは今でも持っている様子に見えました。相手CBにプレスに行く役割はトップ下の8番や右MFのベルナルド・シウバに任せて、ロナウドは肝心な場面を待てばいいようでした。
試合は1-0でアウェイのスペインの勝利に終わりました。この試合を見て思うのはスペインやポルトガルといえどミスはあるということで、それを日本が確実に生かすことができれば試合中にはチャンスはあるでしょう。また、この試合に出ていた、写真を持っている選手は3人いました。トップのポルトガルCBダニーロ以外にも、ベルナルド・シウバとスペインFWサラビアの写真を持っていました。
スペイン代表FWサラビア
ポルトガルMFベルナルド・シウバ
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