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ロボコップと呼ばれた男(高見盛)

2020-01-15 21:57:13 | 他スポーツ
私が写真を撮るとネタになるいつものパターンで、土俵下に審判員として控えていた、元小結高見盛の振分親方をネタにします。彼は相撲エリートで、相撲の強豪弘前実業から名門の日大相撲部に進んでいます。もっとも、日大では苦労したようで、一年生からレギュラーだった同期の琴光喜と違って高見盛は遅咲きでした。

アマチュア横綱の実績で幕下付け出しで大相撲デビューします。元高見山の東関部屋では、先輩の横綱曙から厳しく鍛えられ、大銀杏が結えない状態で十両、幕内と出世を果たします。部屋の先輩曙と一門の朝青龍の太刀持ち、露払いを長く務めていました。彼の相撲では、印象的なのが「稽古場で弱く本場所で強い」ものです。

当時、稽古場で圧倒していた上位陣は高見盛を侮っていたようで、本場所で彼ら横綱大関陣から勝利を得たことで、上位陣は「あいつだけは許せない」と稽古場で力を抜いているのではとの疑惑もありました。もっとも、親方衆は「負ける方が悪い」とそんな上位陣のコメントは一蹴していましたが。

また、彼の土俵では気合を入れる独特のパフォーマンスでも知られました。もっとも、これは土俵に対する恐怖感を振り払うために行うもので本人としてはパフォーマンスではなかったようです。この仕草から、角界のロボコップという愛称も受け、永谷園のCMでも有名になりました。勝つと胸を張り、負けるとしょんぼりして帰る、感情が表に出るところに人間らしさも感じる存在でした。

もっとも、右差しが得意な彼にとって、右肩を亜脱臼した負傷がたたり、関脇昇進は果たせませんでした。決して強さで目立った存在ではなかったですが、そのユーモラスな仕草は今でも思い出せます。印象的な力士でした。

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