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ボールキープのトップ下(マルシオ・リシャルデス)

2014-02-15 15:37:02 | 浦和レッズ
毎度恒例、浦和レッズマッチデーカードからのオフネタです。負傷で全治6ヶ月の離脱となったマルシオ・リシャルデス選手は、浦和のMF陣にあまりいないタイプだけに残念です。マルシオは2007年に新潟に加入し、新潟では右サイドハーフとしてFKを中心に高い得点力を誇っていました。新潟時代のマルシオは負傷がちで、彼が出場した試合は勝率がいいものの、欠場すると勝率が落ちるという存在でした。

浦和に移籍したのは2011年で、ポンテの後釜としての期待でした。こういう新加入の即戦力は、まずプレースタイルを確認しようとじっくり見ることにしていますが、パサーのポンテとは違って、マルシオは高いテクニックを生かしたボールキープが武器です。トップ下の位置に置いて、ボールの収まるマルシオを追い越して上がっていけばチャンスになる、違った意味での戦力でした。

しかし、ボールが持てるという特徴を誤解した当時のペトロ監督が、マルシオをボランチで起用したのは明らかに采配ミスでした。PSMで2度見ただけで、守備力が足りず適性はないのはわかりましたが、ペトロは公式戦でも何度かこの形を試し、それが原因で失点して敗れた試合もあります。これで調子が狂ったマルシオは、得意のFKも冴えず、得点もわずか3点にとどまります。

監督がミシャになり、2シャドーで起用してもらえたことで、マルシオは再び輝きを取り戻します。ボールが収まる武器のほかに、セカンドストライカーとしてゴール前に詰める動きに冴えを見せ、チーム最多の9得点で浦和の3位躍進に貢献しました。ミシャの戦術では、マルシオはシャドーしかできませんが、そこが2枚必要なミシャサッカーでは有効な駒です。

昨季は原口にポジションを奪われ、ベストなシーズンではありませんでしたが、途中出場でも腐らずにカウンターで走り続け、粘り強く点を取っていました。一見、おいしそうなゴールでも、それはマルシオが諦めないで走っていたからこその得点だったと評価したいと思います。天皇杯2回戦の栃木ウーヴァ戦の勝利もマルシオのおかげでした。

今季はリハビリからのスタートですが、長いシーズンではどこかで彼を頼る場面はあるはずと信じて、しっかりした状態になって戻ってきて欲しいと思います。

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