Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

浦和DF陣の近況

2008-04-21 20:29:03 | 浦和レッズ
なかなか話題になりにくい、浦和DF陣の話をします。今季、最大の誤算は坪井の不振でした。確かに、スピードなど身体能力なら、今でも浦和DF陣の中で一番でしょう。しかし、坪井は今、クリアボールを確実にタッチラインの外へ出せません。特に、ナビスコ杯のアウェー京都戦の出来はひどく、ヘディングのクリアのはずが、自軍ゴールの上に飛ぶという不安定ぶりで、スタメンから外したのは当然の判断でした。

坪井が外れたことで、出番を得た堤ですが、ポジショニングとパスのセンスは結構あります。ただ、まだ攻撃参加する余裕はないようで、慎重にプレーしようとしています。ただ、堤にはドリブラーに弱いという欠点があります。昨日の試合でも、デニス・マルケスに浴びた、ポストを直撃した相手の決定機は、堤がデニス・マルケスに振り切られたのがきっかけです。

前線にドリブラーのいるチームだと、堤のところをドリブルで仕掛けろという指示が出ていると思います。堤にとって、手本とすべき選手は隣にいる堀之内です。かつては堀之内も、ドリブラーに弱いDFでした。体が強くなって、相手との1対1に負けなくなったことでポジションを得ました。堤には徹底したフィジカルトレーニングを期待したいです。

堀之内は、上背はさほどではありませんが、危ない場面をヘディングでクリアできます。危機管理能力なら、浦和DF陣で一番かもしれません。ただ、ラインコントロールに気を使いすぎて、思い切ったプレーが足りないような気がします。堀之内は、オーバーラップしても、ちゃんとクロスを上げて帰陣してくれるので、そういうプレーがもっと見たいです。

また、阿部勇樹は、フィジカルの強さが売り物です。昨日の浦和で、一番目立っていたのは阿部勇樹の好守でした。ドリブラーにも通用しますし、今の浦和DF陣を支えているのは阿部勇樹と言って問題ないと思います。ただ、上背はあまりないので、名古屋戦のように長身のヨンセンと1対1になってしまったら、不利は否めませんが。それを考えたら、ACLのようにパワフルなFWのいる相手には闘莉王の高さが必要でしょう。
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最適な形(4/20浦和対大宮)

2008-04-20 18:10:02 | 浦和レッズ
スコアレスドローに終わった今日の試合を見て、思ったのは「エンゲルスはまだ最適な形を模索している」ということです。私が最適に思えるのは、ターゲットタイプ(高原、エジミウソン、高崎)から一人と、トップ下もしくはアタッカータイプ(永井、梅崎、達也、ポンテ、暢久)から二人というものです。

しかし、今日のエンゲルスは、スタメンでエジミウソン、高原とターゲットタイプを2枚出し、そのターゲットタイプ2枚を同時にベンチに下げています。これでは、誰を軸にしたいのかわかりませんし、後半の形は誰が1トップかすらはっきりしませんでした。いつも的確な交代で楽しませてくれるエンゲルスですが、今日は何がやりたいのかわかりませんでした。

また、鈴木啓太の欠場も痛かったです。レッズマガジンの原稿によれば、闘莉王のボランチは攻守の切り替えがうまくないと書いてありましたが、今日のプレーを見てそれを確信しました。闘莉王は、相手ボールに攻守が切り替わった時点で、のんびり歩いていることがあります。

それでも、後ろに鈴木啓太がいれば1ボランチでもある程度は時間を稼いでくれますが、細貝にそれを要求するのは酷です。これで大宮にボールを支配されてしまい、デニス・マルケスにはだいぶ個人技で突破されていました。たまたま、大宮に決定力がなかったから助かりましたが、今日の出来では上位相手には厳しいでしょう。

また、点にはならなかったものの、試合終了間際のプレーに注文があります。それはCBのレアンドロのオーバーラップに誰も反応していなかったことです。昨年、それで痛い目に遭ったことは忘れていないと信じたいですが、それなら、ボランチより前の選手がチェックに行かないといけません。

それがなかったため、レアンドロに2度もDFラインの前まで上がられて、いいパスを出されればあわや失点という場面を作られていました。闘莉王がCBで出るときは、オーバーラップを武器にする浦和が、相手に同じ手を食らうようでは情けないです。次節までの素早い修正を望みます。

鹿島も、実は弱点のないチームではないのですが、修正が早く、2試合続けて同じ手を食らいません。浦和も、強いチームを維持するためには、そういう「修正力」を出して欲しいものです。
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鹿島決戦(4/19鹿島対G大阪)

2008-04-19 18:34:06 | 他チーム
今日は、スカパー垂れ流し状態でしたが、この鹿島決戦だけはレッズ戦並の集中力で見ました。鹿島もG大阪もどちらも4-4-2の中盤ボックス型チームですが、鹿島が攻め、G大阪がカウンターで対抗する図式でした。しかし、前半はG大阪が、GK藤ヶ谷の負傷というアクシデントがありながら、バレーに2度決定機を供給しました。

しかし、私は大宮時代のバレーを知っています。バレーはシュートに至るまでの過程はうまいですが、そのシュートはよく外します。今季のデータを見たら、得点ランク上位の選手の中で、バレーは一番シュート数が多いですが、決まっているゴールはそれほど多くありません。

それは、つまりバレーを起用するということは、ある程度は外すのを覚悟で起用し、結果として最終的に点が入っていれば良しとしなければいけないということです。そのためか、今日のバレーは2度決定機を外し、この試合がスコアレスドローになった「戦犯」になってしまいました。

しかし、バレーに少ないチャンスで確実に決めろというのも酷な要求で、試合は鹿島のペースで進みました。活躍したのは、昨年はほとんどの試合でベンチスタートで、本当に戦力になるの?と疑問の目で見られていたダニーロでした。運動量も多く、ボランチ的なプレーもできて、サイドからは質の高いクロスを入れ、シュートも打てます。

サンパウロFCではクラブW杯優勝に貢献した選手なので、来日前はある程度はやるかなと思っていましたが、昨年の低迷があるので、野沢がベンチ入りできるなら使ったらと思っていました。しかし、これだけやってくれれば、本山か野沢のどちらかを押しのけても、スタメン確実です。

浦和戦でも左サイドを抜け出して決定機を演出していますし、なかなか面白い選手です。中立観戦になる、4/27の大宮対鹿島(Nack5)でじっくり観察してみようと思います。ただ、G大阪も鹿島も守備陣の奮闘が目立ち、サイドまでは行くもののシュートは打たせないという場面が続き、試合はスコアレスドローでした。

G大阪に負傷者(加地、播戸)が出ていることもあって、攻撃的な交代の手が打てなかったのは多少残念でしたが、日本のトップレベルの面白さは見せてくれたと思います。明日は埼玉ダービー、私も埼スタ参戦予定です。
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街路樹の新緑その後

2008-04-19 15:23:59 | 雑記
ちょうど桜が散った頃に、若い芽が出ていた浦和駅西口コルソ前の新緑です。今や、すっかり青々としていて、あの黄緑色は短い季節の一瞬だったと、改めて思います。当時の記事はこちらです。

ただ、写真にしてみると、今更ながらあまり差がないように見えますね。携帯カメラは、自然の色合いを再現するにはあまり適していないのかもしれません。山に行って写真を撮るような人は、大抵ちゃんとしたデジカメで撮るでしょうし。

本来は、今日は八重桜の写真を撮ろうと散歩しようとしたのですが、出かけた直後に無情の雨です。私は八重桜ファンなのですが、その理由は写真が撮れて記事にしたときに話します。
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大宮戦プレビュー

2008-04-18 21:18:17 | 浦和レッズ
一日早いですが、大宮戦のプレビュー記事にします。今季は大宮の試合は2回、NACK5スタジアムで見ています。大宮は監督が変わっても4バックは変えないチームです。今季の樋口監督も4バックの監督です。しかし、昨年までの大宮は、失点も少ないものの、得点はもっと少なく、ぎりぎりのJ1残留でした。

樋口監督は、得点を増やさなければ上位には行けないと判断し、昨年までのサイドハーフが守備に参加するスタイルを見直し、守備の際は4バックだけで守ることを要求しています。メンバーは昨年とほぼ同じでも、サッカーの質はだいぶ変わってきています。

浦和にとっては、この方が攻めやすいかもしれません。前回、埼玉ダービーで負けたときは、大宮が守備的布陣を引き、浦和のトップ下と両アウトサイドを徹底的に消してきました。しかし、それはサイドハーフに守備をさせなければできない手です。

もし、今季のこれまでの戦いと同様に、サイドハーフは攻めるということになれば、浦和の両アウトサイドは空くことになります。しかし、エジミウソンと高原をどうするかは、エンゲルス監督にとっては頭の痛い問題です。理想はどちらか一人を起用してターゲットに置き、トップ下に梅崎と永井を起用して、永井の運動量で相手のカウンターを止める形ですが、永井の腰痛の回復具合がわかりません。

もし、永井が無理ということになれば、京都戦で梅崎一枚のトップ下は厳しいとわかったので、山田もしくは闘莉王の起用もあると思います。ただ、今の大宮で一番好調なのが、左MFの内田智也です。内田は横浜FC時代はボランチをやっていましたが、大宮で左MFにコンバートされ、個人技で藤本の穴を埋める大活躍です。

もし、浦和が闘莉王を前の方で使ってくれば、右ストッパーの堤が徹底的に内田に狙われることを覚悟しなければなりません。また、個人技はデニス・マルケスも持っていますから、できれば堀之内、闘莉王、阿部勇樹で3バックを固めたいという気持ちも、エンゲルス監督にはあると思います。

ただ、鈴木啓太、細貝のダブルボランチの攻撃参加が足りない以上、闘莉王をボランチに置きたい気持ちもあるでしょう。まず、闘莉王の位置を決めて、それから他の選手を配置することになりそうです。
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小休止?(4/16浦和対京都)

2008-04-17 20:18:52 | 浦和レッズ
昨日の京都戦はテレビ観戦でした。スタメン予想は難しいですね。やっぱり、外れまくりでした。ただ、梅崎がトップ下に一枚で、高原とエジミウソンの2トップを自ら予想していながら、内心はこの布陣、バランス悪いなと思っていました。

まず、梅崎一枚がトップ下に入ると、梅崎の良さであるサイドのウイング的なプレーが消されてしまいます。それでも、たまには梅崎もサイドに行こうとしていましたが、そうするとトップ下に広大なスペースが空いてしまい、無理なロングボールでチャンスを狙わざるを得ませんでした。

また、これはスタジアムで見ていた弟の感想ですが、京都は3-5-2の両アウトサイドに浦和の両アウトサイドを厳しくマークさせていました。昨年から感じていた通り、浦和はトップ下と両アウトサイドを消されるとかなりの攻撃が止まってしまいます。

高原が縦パスをキープできないのは、この試合でも気になっていましたが、トップ下が空白で両アウトサイドが消されては、誰もフォローに行けないので仕方ない面もあります。ただ、高原の本来の良さはシュート技術の高さですから、何とかして良いパスを出してあげたいです。今は不振でも、いつか高原の力が必要になるときが来るでしょう。

また、山田のバックパスのミスは、つい条件反射で出してしまったのでしょう。最終ラインは、細貝と阿部勇樹が残っていましたが、山田のバックパスは最悪にもこの二人のちょうど真ん中に出てしまいました。バックパスの大事さは、鹿島戦の永井のゴールでわかったはずでしたが、ベテランらしくないミスでした。早い時間で岡野と代えられたことで、監督のメッセージも伝わったでしょうから、早く信頼を取り戻して欲しいです。

この試合で勝つことだけを考えたら、一分でも早く永井を投入して欲しかったですが、エンゲルスの判断は今、永井を潰すわけにはいかないという長期的なものでした。そのため、永井投入はぎりぎりまで待たれましたが、それでも、ポストに当たる強烈なシュートを放つなど絶好調で、90分使えないのが惜しまれます。逆にいえば、永井の腰痛で高原に出番が来ているのですから、何とかものにして欲しいです。
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形が定まらず(4/12千葉対大宮)

2008-04-16 21:54:32 | 他チーム
今日はナビスコ杯の京都戦ですが、例によって平日夜の試合の即日更新は勘弁していただき、土曜にテレビで見た千葉対大宮のネタにします。大宮は、同じタイプのデニス・マルケスとペドロ・ジュニオールを決して同時には使わず、どちらか好調な方をスタメン起用してきます。

この日はデニス・マルケスのスタメンでしたが、持ち味のドリブルが冴えていました。個人技から早くも2点をリードし、この試合は決まったかに思えました。しかし、千葉もやられっぱなしでは終わりませんでした。前半の千葉の選手起用には、明らかに問題がありました。

まず、クロアチアリーグの強豪チームでキャプテンだったフルゴビッチの位置が左MFでした。フルゴビッチの力があれば、チームの中心のボランチに据えても良いはずです。事実、代わりに入っていた中島がデニス・マルケスにかわされたことを考えると、フルゴビッチはボランチが正しいと思っていました。

その通りにクゼ監督は動き、中島に代えて新居をFWに置き、フルゴビッチをボランチに置きました。これで、後半の千葉は勢いを取り戻します。大宮の動きが落ちて、帰陣が遅くなっていたことを考えても、千葉の後半は良い動きでした。巻のシュートがポストに当たったところに坂本が詰めて1点を返すと、途中出場の新居がオーバーヘッドで同点ゴールを決め、勢いは千葉のはずでした。

事実、大宮はリードを守ろうとして、FWの吉原を下げてボランチの片岡を入れていましたから、大宮の攻撃力は落ちているはずです。しかし、その片岡が、一生に一度かもしれない強烈なミドルシュートをたたき込んで、大宮にリードを許すと、千葉に反撃の余力は残っていませんでした。

千葉にとっては、後半の布陣がベストに近いとわかったのは唯一の収穫ですが、またも勝てず残留争いを抜けられませんでした。ただ、まだ下位チーム同士の直接対決は残しています。去年の大宮はそれを全勝に近い成績で切り抜けたから残留できたのです。勝てる相手に確実に勝つこと、それが千葉がJ1に残る条件だと思います。
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京都戦プレビュー

2008-04-15 21:16:53 | 浦和レッズ
浦和は、鹿島戦勝利の余韻が冷めぬうちに、明日ナビスコ杯で京都と対戦します。京都は今年J1に昇格したばかりのチームですが、チーム状態が今は一番かと思うくらい良いです。戦術的には、2トップも3トップも両方あります。

京都といえば2度のJ1昇格に貢献したパウリーニョのイメージがありますが、今はパウリーニョは理由はわかりませんが試合に出ていません。代わりに京都を引っ張るのは、柳沢ではなく、今季エースナンバーの9番を自力で掴み取った田原です。田原はポストプレーヤーですが、昨年の入れ替え戦で2ゴールを決めて以来、得点感覚に目覚めたようです。

田原は前節の神戸戦で2ゴールと絶好調で、浦和はまずはここを消さないと勝利はありません。しかし、ナビスコ杯のこれまでの成績は1敗1分けのグループ最下位ですから、浦和にとっては引き分けは負けに近い試合です。田原を闘莉王にマークさせる慎重策はおそらくないと思います。

リーグ戦の合間の試合なので、どこまでベストメンバーを起用してくるかはわかりませんが、温存するとすれば、阿部勇樹、鈴木啓太の代表組に都築、エジミウソンくらいだと思います。高原をどうするかは、エンゲルスにとって頭の痛い話ですが、ナビスコ杯だからエジミウソンを温存するなら、高原が1トップということになります。

しかし、高原のコンディションが良くない今、この布陣は危険な賭けです。高原がよほど練習で良い動きをしていなければ、やらない方が良いでしょう。また、永井の腰痛も不安材料です。できれば温存したいと思いますが、今の浦和に永井と同じタイプはいません。時間限定でベンチ入りということになりそうです。

そういうことを考えてスタメン予想すると、GK山岸、DF堤、堀之内、坪井、右アウトサイドに山田、左アウトサイドに平川、ダブルボランチに細貝と闘莉王、トップ下に梅崎、2トップにエジミウソンと高原でしょうか。鈴木啓太が強行出場できれば、高原が外れ闘莉王がトップ下に上がると思います。
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またも見せた成長(永井雄一郎)

2008-04-14 20:16:49 | 浦和レッズ
このブログでは、毎年成長を続ける選手と何度か書いてきた、永井雄一郎選手の話をします。2005年はクロスの精度、2007年は大舞台の勝負強さと、何かしらサポーターにインパクトを与える永井ですが、今年はトップ下というポジションを自分のものにする勢いです。しかも、売り物が広い範囲をカバーする運動量ときています。

また、ドリブルの切れも冴えていて、鹿島がDFを一人減らした最終ラインを面白いように切り裂きました。入団当初の永井は、当時日本代表だった井原、小村の守る横浜MのDFラインに果敢に勝負を挑み、置き去りにした伝説的プレーを記憶なさっている方も多いでしょう。

ただ、当時は体力面で弱く、連戦が続くと次第に切れがなくなってきました。また、シュート技術も高くなく、新人の1997年には3点取っていますが、当たり損ねのシュートも目立ちました。1998年にドイツ2部のカールスルーエにレンタル移籍して、ヘディングに強くなって帰ってきましたが、チームがJ2落ちしたこともあって、永井の存在感は薄くなっていました。

しかし、そんな永井の成長を確かに感じたのは、2003年の開幕戦の鹿島戦でした。エジムンドが退団騒動を起こしていた幸運もあって、開幕スタメンを手にした永井は、トップ下に入った長谷部のパスから、強烈なシュートを放ちました。得点にはなりませんでしたが、永井がシュートスピードを上げたことは私の記憶に刻まれました。

この年は日本代表にも選ばれ、韓国戦で幸運なゴールも決めています。また、今回の永井の好調さを見て、思い出すのは2005年に清原が通っていたトレーニングジムで、肉体改造に着手したことです。筋肉の量を増やした永井は、入団当初のひ弱さが消え、ドリブルで70メートルを独走する印象的なゴールを決めています。

ただ、そんな永井も、2006年には出番が減りました。当時のブッフバルト監督がワシントンの1トップを採用したためで、永井は甲府からオファーが来たりしていましたが、2007年も残留しました。この決断は、永井がACLでMVPを取ったことで、正しかったことになりました。

今年、運動量という新たな武器を手に入れた永井は、ひょっとすると大ブレイクもあるかもしれません。遅咲きではありましたが、福田の背番号9を継がせたクラブの判断は正しかったと思います。
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ターゲットとドリブラー(4/13浦和対鹿島)

2008-04-13 18:58:02 | 浦和レッズ
今日は、雨が降ったり止んだりの中、寒い埼スタまで行ってきました。ただ、試合内容はこれがサポーター冥利に尽きるという試合で、押され気味の苦しい試合を都築のセーブとサポーターの後押しで拾った、熱い試合でした。勝ち点3を手土産に自宅に無事帰宅したことが、今日の一番の収穫でした。

しかし、試合内容をシビアに見ると、まだまだ課題もたくさん見えます。最大のものは高原の使い方です。浦和はエジミウソンを軸にチームを作ろうとしていて、高原はエジミウソンの周りを衛星のように動き回ってアシストすることが求められているように感じます。

ところが、高原がそれをできていないのです。また、縦のパスをキープして落ち着かせることもできておらず、高原にボールが入れば浦和の攻撃は止まるという状況でした。前半の終了間際に、平川のクロスにヘディングシュートを放ったのが唯一の見せ場でしたが、このプレーに高原の特徴を見ました。

それは、高原も実はターゲットとして、真ん中に構えているのが得意な選手だということです。今日は闘莉王がトップ下で出ていましたから、前半の浦和はターゲットが3枚というバランスの悪い状態でした。高原はハンブルガーSV時代に右のMFだった経験があるので、サイドアタッカーとしても使えるとエンゲルスは読んだのでしょうが、完全な見込み違いでした。

こういう状態を解消するためには、最低でも1枚をスピードあるサイドアタッカー、もしくはドリブラーにするしかありません。高原の前半限りの交代は必然だったのです。永井が入ったことで、トップ下で運動量を多くして動き回ってもらい、実は永井の1点目の場面、右の山田にパスを出していたのは永井自身なのです。ここでボールが持てることが、浦和の先制点を生んだと言ってもいいでしょう。

また、もう一つの課題は、後半の15分過ぎから最終ラインが引きすぎて、相手に一方的にボールを回されたことです。確かに苦しい状況で、今日はたまたま都築が大当たりの日でしたから良かったですが、もし都築の状態が普通レベルだったら、小笠原のFKで1点くらいはやられていた気がします。

エンゲルスも対策は打っていて、細貝を下げて梅崎をトップ下に配転させ、闘莉王をボランチに下げて対応しました。これで闘莉王がたまには最終ラインに入るようになり、何とかしのぐことができましたが、今日と同じ内容ではカシマスタジアムでは勝てないと思って、これからチーム状態を上げていって欲しいです。
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