遠く
養老山脈
雪で白くなっている山
けれど
陽光が雪をとかしてゆく季節
山脈が現れ
草、出
鳥、来
やがて盛夏 みのり
門を開けると
石炭の匂い
白き煙
庭先で
燃やす
石炭の匂い
小さな時
汽車の音が聞こえると
窓をあけ
窓枠に乗り
家々の隙間から
蒸気機関車や
煤けたオレンジ色のディーゼルが見えた
それは
祖父母に訊くと
亀山にゆくのだという
窓枠に乗って
視線を東から
西へ移動させ
また家々の隙間から
見える貨物列車
石炭が匂ったのだ
天空に
煙を吐いて
ただ今も
匂っている
半世紀前と同じ
石炭の匂い
---
花粉症に効くという
ツボ
それを昨夜から
押していると
ただ今も
押していると
鼻通りがスッとよくなる
青空
養老山脈
雪で白くなっている山
けれど
陽光が雪をとかしてゆく季節
山脈が現れ
草、出
鳥、来
やがて盛夏 みのり
門を開けると
石炭の匂い
白き煙
庭先で
燃やす
石炭の匂い
小さな時
汽車の音が聞こえると
窓をあけ
窓枠に乗り
家々の隙間から
蒸気機関車や
煤けたオレンジ色のディーゼルが見えた
それは
祖父母に訊くと
亀山にゆくのだという
窓枠に乗って
視線を東から
西へ移動させ
また家々の隙間から
見える貨物列車
石炭が匂ったのだ
天空に
煙を吐いて
ただ今も
匂っている
半世紀前と同じ
石炭の匂い
---
花粉症に効くという
ツボ
それを昨夜から
押していると
ただ今も
押していると
鼻通りがスッとよくなる
青空