kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

桜の木になって

2014年03月19日 | 生活
桜の木になる
亡くなったひとたちの
笑顔

桜の木になって
また会うことができる

音楽が鳴る
彼の
また彼の
彼女の
笑顔が
桜の木になって
よみがえる

わたしたち
空間で
生きている
死んでも
生きている

まどみとおさんは
象のいる空間に
他の動物が
重なることはできない
象はその存在だけで
空間にいるのだ

はっきり
詩で書いている
平明な言葉の
明確な存在論です

桜の木の下に
死体が眠っている
というくだりは
未だに眉唾で
好きになれないけれど
春になって
桜が咲くとき
死んじゃった人は
どこかで
一本の
桜の木になって
姿をあらわし
わたしたちに
「きれい」
と言わせる

音楽が鳴る
彼も
またあの彼も
彼女も
みんな笑顔になって
桜の木になって
よみがえる