
カラスに
「おはよー」
草に
「おはよー」
雀に
「おはよー」
木に
「おはよー」
花に
「おはよー」
川に
「おはよー」
朝から9時まで
多忙極まりなし
汗だらけ
ヒートテック着てるので
汗すぐ乾く
よって
体冷えず
鹿児島から
楠がやってきた
近くの
五郎左衛門という木は
夏に日陰を作ってくれて
みんな助かった
五郎左衛門と
楠が会話する
お友達
すぐ近く
樫の木さんに
「これって何の木?」
と五郎左衛門の学名を訊くと
「もちの木じゃないかな」
と発す
ともかく
もちの木と楠は
葉が触れ合うほどに
近い
良かった良かった
みんな友達
「ね、五郎左衛門」
と五郎左衛門の幹を
ペタペタやって
話した
木は凄い
大きくなると
こんなに硬い幹になる
人間なんてぜんぜんダメだ
明後日
楠もペタペタしよう
何ていうかな
まだ話す元気がないかも
だって
鹿児島から
船に乗って
ここまで来たんだから
ストレスも相当強い
早く元気になりますように
五郎左衛門がいるから
大丈夫だと思う
草もいっぱいいるし
大丈夫
昔
母が親から聞かされていたことを
思い出した
「地震がきたら木につかまれ!」
木は根が張っているので
地割れに落ちる心配もない
枝があるので
降ってくるガラスやコンクリート片も
直撃を免れる
街にいても
どこにいても
木は人を助けてくれている
楠
「早速、カラスが巣、作ろうと来てたで」
とサウス先生が言う
楠
カラスが巣を作ったら
落ちる糞で
栄養が獲れる
みんな
友達