災害時の物資輸送や山間部での移動手段としての活用が期待される「空飛ぶクルマ」の試験飛行が大分市で行われ、成功した。
2人乗りで、国土交通省によると、国交相の許可を受けた屋外の有人飛行としては国内初。
空飛ぶクルマを巡っては、事業者が2025年の大阪・関西万博での商用運航実現を目指しており注目されている。
試験飛行は航空・宇宙分野の先端技術活用に取り組・む倉敷市の一般社団法人「MASC」が2月17日、大分市内の海岸で実施した。
機体は電動で、高さ約1・7メートル、幅約5・6メートル、重さ約430キロ。
試験では、機体が高さ約30メートルまで浮上。
プログラムされた約400メートルの距離を、円を描きながら約3分半で飛行した。
搭乗した法人の桐野理事長は「離陸の際にやや振動を感じたが、素晴らしい景色が見られた」と話した。
法人は2017年に結成。
2021年、岡山県内の屋外で無人飛行に初成功したのを手始めに、各地の空を飛んだ。
大分市は過疎化を理由に自動運転による公共交通機関の実用化を目指しており、今回の試験を引き受けた。
空飛ぶクルマは各国で開発競争が激化。
国内ではトヨタ自動車出身の技術者らが設立した「スカイドライブ」などが開発を進めている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます