希望&夢

希望や夢あふれる社会になるといいな!
明日や将来のことを思うと、おもわずぼやいてしまいます。

アルツハイマー 早期診断に期待 新物質を発見

2019年12月06日 | 医療

広島大大学院の斎藤准教授たちの研究グループが、細胞内の小胞体という小器官に不良タンパク質がたまる現象「小胞体ストレス」に伴って生じる物質を発見した。

小胞体ストレスはアルツハイマー病や糖尿病などの発症に関与するとされるが、発生をリアルタイムで検知する方法はなかった。

この物質を検出する技術を確立できれば、病気の早期診断につながる可能性がある。

小胞体には、タンパク質が正常に働くよう形を整える働きがある。

細胞がウイルスに感染したり、低酸素状態になったりすると不良タンパク質がたまり、小胞体ストレスが生じる。

研究チームが培養細胞にストレスを与えて実験した結果、タンパク質が切断され45個のアミノ酸が連なった形の物質ができることを特定した。

この物質が小胞体ストレス発生の目印になり得るという。

また、この物質が、アルツハイマー病の原因物質で神経細胞を壊すとされる「アミロイドベータ」というタンパク質の性質に似ていることも突き止めた。

研究論文は11月28日、米学術誌のオンライン版に掲載された。

研究チームは今後、人の血液などを使い、病気の進行に応じて物質ができる場所や量を調べる。

斎藤准教授は「この物質自体がアルツハイマー病などの発生に関与している可能性もある。発症メカニズムの解明にもつながれば」と期待する。

アルツハイマー病などに詳しい大阪大キャンパスライフ健康支援センターの工藤喬教授は「血液などから検出できれば、小胞体ストレスの発生を見極める指標になり得る。 治療や薬の開発に生かせる可能性もある」と評価している。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 相続登記義務化罰則も 所有... | トップ | 厚生年金拡大は2段階で 中... »

コメントを投稿

医療」カテゴリの最新記事