韓国軍がベトナム戦争中に慰安所を開設していたことを週刊文春でスクープしたTBSの山口ワシントン支局長が、この記事をきっかけに懲戒処分を受け、営業局に異動させられていたことが分かった。
「歴史的スクープ 韓国軍にベトナム人慰安婦がいた!」
週刊文春の2015年4月2日号は、こんなタイトルで7ページにわたる大特集を組んだ。
その記事は、山口支局長名で書かれており、アメリカの機密公文書まで調べた文字通りの調査報道だった。
この記事は大きな反響を呼び、ネット上では、なぜTBSでは報じなかったのかも話題になった。
山口氏は、「会社が私の取材成果を報道しなかった真意は、私にはわからない」と繰り返した。
ただ、「事実は揺るぎなく、世に知らしむべきニュースと考えて公表に踏み切りました」と説明している。
TBSは、4月23日付でワシントン支局長の任を解かれ、営業局への異動を命じられたのは事実だと認めた。
また、懲戒処分もあったとした。
その理由としては、「週刊文春への寄稿内容ではなく、寄稿に至る手続きが問題とされました」と明かし、「見解の相違はありますが、今回の懲戒処分がTBSの報道姿勢に直接リンクするものではない」と言っている。
TBSから15日間の出勤停止処分を受け、営業局のローカルタイム営業部への異動させられた理由については、関係者の間では、取材の成果を他社の媒体に発表したため左遷されたという見方も広がっている。
また、TBSに対して「報道しない自由っていうやつか」「政府の圧力は散々批判してるのに、自分等がやってる矛盾」といった批判や疑問が続出している。
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