中小企業の従業員や家族約3920万人が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)は7月5日、2018年度の決算見込みを5948億円の黒字と発表した。
黒字は9年連続。黒字額は最大だった。
保険料を負担する加入者数の伸びや、景気回復による賃金上昇で保険料収入が増えた。
積立金に当たる準備金の残高は2兆8521億円となる。
黒字と共に、協会けんぽの前身組織の時代を含め記録が残る1992年度以降で最大だった。
ただ、協会けんぽは「高額薬剤の保険適用などを踏まえると、財政は楽観視できない」としている。
2018年度の収入総額は前年度比4・0%増の10兆3461億円となる。
内訳は、主力の保険料が3・9%増の9兆1429億円、国庫補助が1兆1850億円など。
保険料を負担する人が2・7%増え、賃金の伸びはI・2%だった。
支出総額は2・6%増の9兆7513億円。
医療サービスの対価である診療報酬が2018年度はマイナス改定だったため、医療費など保険給付費が3・3%増にとどまった。
高齢者医療を賄う拠出金の伸びも小幅だった。
協会けんぽの全国平均の保険料率(労使折半)は10・0%。
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