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核燃料再処理「中止を」 パグウォッシュ会議 活動方針転換

2015年12月23日 | 危機管理

核兵器や戦争の廃絶を目指す科学者らの国際組織「パグウォッシュ会議」は12月21日までに活動方針を一部転換し、原発の使用済み核燃料を再処理しないよう日本を含む各国政府に求めていくことを決めた。

再処理で生じる分離プルトニウムの軍事転用を防ぐねらい。

同会議はこれまで、再処理を「原子力技術の平和利用」とみなし、容認してきた。

だが昨今、過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭やロシアのクリミア編入など、国際情勢が緊迫化。

紛争の中で核物質が利用される危険性を重視した。

これからの活動方針として同会議の評議会が11月下旬にまとめた声明文で、核保有国を含む全ての国に向けて「エネルギー目的でも、軍事目的でも、プルトニウーム分離や高濃縮ウランの使用をやめるべきだ」と明記。

さらに「国際安全保障の観点からも、各国は使用済み核燃料の再処理規制に同意する必要がある」とした。

長崎市で11月上旬に開かれた同会議の世界大会では、原子力をテーマにした非公開の作業部会で、再処理工場でのプルトニウム抽出を「経済的ではなく、核拡散のリスクを高める」と批判する報告書もまとめられた。

ただし、電力が不足する発展途上国への配慮などから、同会議は原発自体の是非には踏み込まず、リスク管理の必要性を訴えるにとどめている。

同会議の一員でもある長崎大の鈴木核兵器廃絶研究センター長は「民生用プルトニウム分離の中止まで求めた背景には、世界中でプルトニウムの在庫が増え続けていることへの危機感がある」と語る。

同会議は、原子力政策の柱として「核燃料サイクル」を進める日本をはじめ各国政府に、再処理中止を呼び掛けていく方針。


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