何気なく、本当に何気なく、図書館で手にとった本。
作者、バスティアン・ヴィヴェスの名前も知らなければ、もちろん本の名前も知らない。
ただ、装丁がきれいだったから。
図書館から本を借りた本をそのまま読まずに返却することもしばしば。
「塩素の味」もそのような運命を辿りそうだった。
返却日、茂木健一郎さんの講演を聴きに出かける際、それも何気なしに持ち出したにすぎなかった。
だが、電車の中で読んだ「塩素の味」はボクにとってとびきりの作品になった。併録されている「僕の目の中で」の芸術的なタッチにも一瞬で惹きつけられた。
なんという描写力。
そしてなんと洗練されているのか。
近年、本当に面白い漫画は皆無になった。
日本の漫画は冒険する心がなくなった。
クールジャパンに胡坐をかき、日本は慢心している。
そんな漫画が面白いわけがない。
気が付けば、世界が先をいっている。
バスティアン・ヴィヴェス。
もはや漫画ではなく、アートだ。
定価2,940円の本だが、amazonでは売り切れていた。結局、古本で4800円にて購入したが、それでもこの本を高いとは思わない。
2 コメント
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- へ~ (怪鳥)
- 2013-11-13 14:10:06
- 今度呑むときに持ってきてー。君がそこまで言うならちょっと覗いてみたいね。
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- Unknown (熊猫)
- 2013-11-13 17:25:25
- じゃ、A4を1日貸してよ。
- 返信する
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