「荒川STAND」を出て、〆の中華を探す。
まずは日暮里駅周辺を散策。おっ、と「中村屋 丸康酒店」はいまも元気で営っておられるか。
さてさて、中華はといと、いとも簡単に見つかった。
「京の華」。
なるほど。
もう少し、お店を探してみようと周囲を確認するものの、良さげなお店がないので、「京の華」に入った。
結構広いお店たのだが、お客さんは一人しかいなかった。テーブルは長机みたいになっていて、どこに座ろうか、困るくらい。
適当なところに座り、メニューを眺めた。
「紹興酒」はないけど「酎ハイ」あんじゃん。
「酎ハイ」は、別に金宮じゃなくてもいい。確かに飲みやすいが、今や猫も杓子も金宮主義なのはどうもあまり好かない。焼酎はそもそも安価で庶民の味方だから、「大ちゃん」みたいなでっかいお得用焼酎で充分だと思う。
メニューを更に繰ってみると、「台湾メンマおつまみ」(550円)というのが見つかった。ほう、こちらは台湾由来のお店か。これは期待できる。
たがしかし、この「台湾メンマ」はあまりおいしくなかった。若竹なのか、やけにメンマが白く、一般的なメンマとは程遠い。微妙に酸味があり、不思議な味だった。
すると、一人の男が入ってきた。
自分より遠いテーブルに座ったが、自分の視界に入ってくる。彼も「酎ハイ」をオーダーした。サラリーマン風の格好であるが、やけに態度が悪い。しかの、時折自分の方を窺っている。なんだか嫌な感じだ。その男が見えないよう、姿勢を左にずらし、テレビを見るふりをした。
すると、店頭で麺を打っている男の人が見えた。
ほぅ、手打ちだったのか。その手打ちは素晴らしい熟練の技だった。ものの見事に麺が長くなり、あっという間に麺は細くなっていく。素晴らしい。
〆は麺もいいな。ただ、実は「焼き小籠包」も捨てがたい。
うむむ。どうしようか。
ただ、このお店は雰囲気がいいから、また来ようと思った。ならば、焦る必要はない。最初のプラン通り、「焼き小籠包」4個でいこうか。
小籠包といえば、上海だが、彼の地は蒸しだ。焼いた小籠包とはどんなものか。お手並み拝見といったところ。
実に可愛らしい、4個の「小籠包」は、栗みたいな感じで出てきた。一口いただくと皮は固く、パリッとしている。うむむ。
小籠包はあの柔らかな皮がうまいが、この焼きも悪くはない。皮がもっちりしていてうまい。ただ、小籠包特有のあの出汁スープは出てこなかった。けれど、メンマといい、小籠包といい、自分の中の中華感がいい意味で覆った。素晴らしい。
「酎ハイ」は2杯でストップ。これにて終了。
メンマには面食らった(麺は食らってないが)が、いいお店じゃないか。ここはまた必ず来よう。
今宵は立ち飲みも中華も当たりの日。気持ちよく家路に着いた。
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