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居酒屋さすらい 0910 - 焼酎と常連たちのパラダイス - 「焼酎楽園 菜花(さいか)」(品川区南品川)

2015-09-17 22:45:33 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

京急の沿線はとても魅力的である。城東の下町を走るのが京成であれば、城南の下町を走り抜けるのは京急である。立ち飲みラリーの京急編もとても魅力的である。

だが、一度北品川と新馬場を歩いたことがある。旧東海道の古い町並み。

しかしながら、ここで立ち飲み屋を見つけることはできなかった。学友Hちゃんによると、八ツ山橋のところに立ち飲みがあると聞いていたが、結局探すことはできなかった。禁じ手のネット検索をして立ち飲みと記された場所に行ってみたが、もうすでに閉店した後の残骸を見ただけである。

新馬場にはよく足を運ぶ。

ここにも立ち飲み屋は皆無だ。古い居酒屋で感じよさそうな店もあるが、いつも素通りする。一度は入ってみたい。

北品川にも新馬場にも立ち飲みがないということは、もうすでにラリーの京急線編は破綻している。

だが、果たして新馬場に立ち飲み屋はないのだろうか。

そう思い、旧東海道をちょっと南下してみた。品川宿の商店街よりは活気はないが、なんとなく立ち飲みの気配もする。だが、立ち飲みは見つからず、ちょっとした大通りに出た。この先もっと行けば青物横丁の駅であるが、時間も遅い。もはやここまでと思い、大通りを右折した。新馬場の駅へ帰ろうと思ったのである。

その大通りを曲がってしばらく行くと、怪しげな店を見つけた。

小さな店舗。弱弱しい店の灯。

怪しい。かなり怪しい。

そう思って近づくと、やっぱり立ち飲み屋だった。

「菜花」。

「なのか」と読むのだろうか。

一直線の立ち飲みカウンターだけの店。そこに大勢の酔客が立ち飲んでいる。

入りづらい。入ったとしたら、客の後ろをすり抜けて、店の奥まで行かなければならない。多分、店の奥にはまだ客が入れるスペースはありそうだ。

意を決して店に入る。そして想定していたとおり、お客の背後を通って、店の奥に突き進んだ。そして想定通り、一人分の立ちスタンスに落ち着く。

そのカウンターにはずらりと焼酎の一升瓶が並ぶ。こんな立ち飲み屋、見たことない。ざっと40本はあるだろうか。いやいや、背後の頭上の棚にも一升瓶が鎮座する。一体、何種類あるんだ?焼酎。

この店の名前に嘘はなかった。

 

熊猫。かつては本格焼酎も飲んだが、今はもう昔。おいしい銘柄に出会えばいいが、それよりもたくさん飲める方がいい。だが、郷に入れば郷に従え。

目の前にある知らない銘柄をさも知っているような口ぶりでオーダーした。

「さつま若潮」をロックで。

一見して芋だと分かったものの、お湯割りにするのを躊躇した。気が付けばロックで頼んでしまった。

さて、つまみを何にしようか。壁に掲げられたメニューを見て、すぐさま「あご天さつま揚げ」の文字が飛び込んできた。これは焼酎にぴったりだ。我ながら、完璧なオーダーに驚く。

 

「さつま若潮」を口に含んで、少し落ち着いてくると、周囲の客が皆常連であることに気づく。店主と親しげに話す常連たち。しまった。これはつまらない店に入ってしまったもんだ。

当然ながら、ボクは話題に入っていくことはできず、店内の様子を眺めるだけ。

そうすると、ちょっと異様な貼紙を見つけた。常連さんらの来店数を競わせるような表。なんだこれ。

 

「あご天さつま揚げ」は、まぁうまいのだろう。だが、居心地の悪さによって、酒も肴もうまく感じられない。

どの店にも常連はいる。だが、そこは店主のさじ加減で上手に客をさばいていかなければ。それとも一見の客は要らないとでも?

ボクはもうこれ以上、この店にお金を落としたくないから、焼酎1杯と肴一品で早々に上がった。

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