昭和通り沿いにあるラーメン屋さんの暖簾をくぐった。
ラーメンを食べに、ではない。
飲みに来たのだ。
「飲みに来た、って言ってもビールとちょっとしたつまみがある程度でしょ?」と思われる方へ。
チッチッチ。
昼間は純粋なラーメン屋なのだろうが、夜になると居酒屋顔負けの飲み屋に変身するんだよ、ここ。
何故、知っているか、って?
立ち飲みラリーをしているさなか、「立呑み いこい」(居酒屋放浪記NO.0101)で飲んだ後、締めのラーメン屋を探しているうちにここを発見。早速、中に入ると、テーブル席は飲みのお客でいっぱい。メニューも本格的なつまみが多々用意されていたのだ。かくして、わたしいつかここで飲んでやろうと、ひそかにその機会を窺っていたのである。
その機会が訪れたのが、1月19日。
夕方5時20分ごろ、妻がわざわざメールで知らせてきた。どうやら、今晩のご飯はないらしい。
この日の朝、つまらない事でわたしと妻は喧嘩をしたのだ。
会社を出て、上野駅方面へ。
くだんのラーメン屋へ到着するも、店頭に居酒屋メニューが掲出されているわけではなく、やはり外見上はどう見てもラーメン屋である。
だが、一歩足を店内に踏み入れると、そこには既にサラリーマンの酔客が2組も酔いどれているのだ。
ちなみに「最新!最強 究極のラーメン 首都圏版」(ぴあMOOK)にも、同店は紹介されているが、一言も夜の居酒屋的営業については触れていない。
わたしはカウンターに腰掛け、まずは生ビールを注文した。
厨房は緑色のベースボールキャップをかぶった若者2名。そして、注文を聞くのは、少し強面のオヤジの計3名。こないだと同じ顔ぶれだ。
つまみは壁の黒板に書かれている。お勧めは「400円メニュー」と称したいくつかの居酒屋メニュー。その中から、わたしは「豚の角煮」をチョイスした。
「豚の角煮」は味がしっかり染み込んで、生ビールにうってつけの肴だったが、それよりも秀逸だったのが、「味付メンマ」である。
これは、壁の掲示板には書かれていない。ラーメン屋ならば、つまみの「メンマ」は当然用意されているだろう、と考えての注文だ。
わたしは、恐る恐る強面の店員に「メンマ、ありますか」と尋ねると、いとも簡単に厨房に向かって「はい!メンマ!」と声をかけたのである。
味が充分に染み渡った、味付メンマはほどよく柔らかく、添えられた刻みネギと一緒に口に運ぶと、これまたほどよい塩気が酒を進ませる。
さすが、ラーメン屋。まさに、お家芸。
生ビールのジョッキを乾して、次はホッピーに触手を伸ばした。
ラーメン屋でホッピーとは、これまたオツなものである。
店内のBGM。文化放送のAM波が心地よい。
軽すぎず、さりとて重すぎないディスクジョッキーの声。読者の投稿が読み上げられる。
「わたしは、今病院で、この手紙を書いています」という始まりの、その投稿は50代半ばに差し掛かった男性が、入院を契機に連れ合いの大切さにしみじみと気が付いた、という内容であった。
リクエスト曲は松山千春さんの「季節の中で」。
寂しげでありながら、切々と歌うボーカルに心が洗われるようだ。
「味付メンマ」が余りにもおいしくて、たまらずお代わりした。
ホッピーの中味もなくなって、それもまたお代わりした。
時間は刻々と過ぎていく。
もう、8時をとうに過ぎた。
娘はお風呂に入っただろうか。家のことがつい気になる。
喧嘩とは、なんて不毛なものだろう。
3杯目の中味を飲み干した後、締めのラーメン(650円)と共に焼酎「角玉」を注文した。
ついつい、酒のことばかり書いてきたが、ラーメンも実にうまい!
スープは豚骨醤油。見た目はこってりだが、食べてみると案外さっぱりしている。
麺は平打中太麺。ゆで方も実にほどよい。
そして、焼酎「角玉」は、あの「晴耕雨読の佐多宗二商店の焼酎。さすがにキリリと実に飲み口が凛々しい。
豚骨と芋焼酎の相性といったら、もう。
もし、「ラーメン放浪記 御徒町編」をやるのであれば、間違いなく同店は上位に入るはず。
このお店、お薦めですぜ!
ラーメンを食べに、ではない。
飲みに来たのだ。
「飲みに来た、って言ってもビールとちょっとしたつまみがある程度でしょ?」と思われる方へ。
チッチッチ。
昼間は純粋なラーメン屋なのだろうが、夜になると居酒屋顔負けの飲み屋に変身するんだよ、ここ。
何故、知っているか、って?
立ち飲みラリーをしているさなか、「立呑み いこい」(居酒屋放浪記NO.0101)で飲んだ後、締めのラーメン屋を探しているうちにここを発見。早速、中に入ると、テーブル席は飲みのお客でいっぱい。メニューも本格的なつまみが多々用意されていたのだ。かくして、わたしいつかここで飲んでやろうと、ひそかにその機会を窺っていたのである。
その機会が訪れたのが、1月19日。
夕方5時20分ごろ、妻がわざわざメールで知らせてきた。どうやら、今晩のご飯はないらしい。
この日の朝、つまらない事でわたしと妻は喧嘩をしたのだ。
会社を出て、上野駅方面へ。
くだんのラーメン屋へ到着するも、店頭に居酒屋メニューが掲出されているわけではなく、やはり外見上はどう見てもラーメン屋である。
だが、一歩足を店内に踏み入れると、そこには既にサラリーマンの酔客が2組も酔いどれているのだ。
ちなみに「最新!最強 究極のラーメン 首都圏版」(ぴあMOOK)にも、同店は紹介されているが、一言も夜の居酒屋的営業については触れていない。
わたしはカウンターに腰掛け、まずは生ビールを注文した。
厨房は緑色のベースボールキャップをかぶった若者2名。そして、注文を聞くのは、少し強面のオヤジの計3名。こないだと同じ顔ぶれだ。
つまみは壁の黒板に書かれている。お勧めは「400円メニュー」と称したいくつかの居酒屋メニュー。その中から、わたしは「豚の角煮」をチョイスした。
「豚の角煮」は味がしっかり染み込んで、生ビールにうってつけの肴だったが、それよりも秀逸だったのが、「味付メンマ」である。
これは、壁の掲示板には書かれていない。ラーメン屋ならば、つまみの「メンマ」は当然用意されているだろう、と考えての注文だ。
わたしは、恐る恐る強面の店員に「メンマ、ありますか」と尋ねると、いとも簡単に厨房に向かって「はい!メンマ!」と声をかけたのである。
味が充分に染み渡った、味付メンマはほどよく柔らかく、添えられた刻みネギと一緒に口に運ぶと、これまたほどよい塩気が酒を進ませる。
さすが、ラーメン屋。まさに、お家芸。
生ビールのジョッキを乾して、次はホッピーに触手を伸ばした。
ラーメン屋でホッピーとは、これまたオツなものである。
店内のBGM。文化放送のAM波が心地よい。
軽すぎず、さりとて重すぎないディスクジョッキーの声。読者の投稿が読み上げられる。
「わたしは、今病院で、この手紙を書いています」という始まりの、その投稿は50代半ばに差し掛かった男性が、入院を契機に連れ合いの大切さにしみじみと気が付いた、という内容であった。
リクエスト曲は松山千春さんの「季節の中で」。
寂しげでありながら、切々と歌うボーカルに心が洗われるようだ。
「味付メンマ」が余りにもおいしくて、たまらずお代わりした。
ホッピーの中味もなくなって、それもまたお代わりした。
時間は刻々と過ぎていく。
もう、8時をとうに過ぎた。
娘はお風呂に入っただろうか。家のことがつい気になる。
喧嘩とは、なんて不毛なものだろう。
3杯目の中味を飲み干した後、締めのラーメン(650円)と共に焼酎「角玉」を注文した。
ついつい、酒のことばかり書いてきたが、ラーメンも実にうまい!
スープは豚骨醤油。見た目はこってりだが、食べてみると案外さっぱりしている。
麺は平打中太麺。ゆで方も実にほどよい。
そして、焼酎「角玉」は、あの「晴耕雨読の佐多宗二商店の焼酎。さすがにキリリと実に飲み口が凛々しい。
豚骨と芋焼酎の相性といったら、もう。
もし、「ラーメン放浪記 御徒町編」をやるのであれば、間違いなく同店は上位に入るはず。
このお店、お薦めですぜ!
ただこの店、読んでると夜はすっかり居酒屋の趣きだね。東京って意外に謎なお店多いよなあ・・・。
しかし、とんこつスープをつまみに焼酎を呑む師、完全におっさん丸出しだな。(笑)
アーバンな香り(ん!?加齢臭??)漂う俺にはちょっとまねできないよ。
この店、結構有名だよね。「土佐っ子」の流れのラーメンとか・・・。私も昼は訪問した事があります。
昼間は無理だけど、夜ならビールと一緒にラーメン食べたいもんね。
若造にはできないだろうよ。
怪鳥、メシ抜きの理由はご想像にお任せします(笑い)。夫婦喧嘩は戦争と同じだね。あっ、同意を求めてはいけないか。
兵量攻めありの冷戦あり。お金ばかりかかって何も生まない。その結果、なんの積みもない子供たちを苦しめる。夫婦喧嘩する人は「反戦・反核」は叫べない!
しかし、この店、そんなに有名なんだ?
夫婦ケンカ、哲学的だね(笑)。そうだね、子供がいると夫婦二人だけの問題では無いですな。気をつけてね。
かなり、激戦区ですね。
結構、上野駅界隈はラーメン屋制覇しました。
怪鳥のお薦めどっかない?ちなみに昔2人で行った湯島の「天神下大喜」、最近行列がひどくて食べられないよ。こないだも林家正蔵さんが出てた「ラーメンランキング」で4位だったし。
この界隈でおいしかったのは「武骨」かな。
場所はまったく違うけど、学芸大学駅の「モンゴメリー」という店に最近ショックを受けましたよ。
御徒町界隈のラーメン屋はほぼ制覇したから「ラーメン放浪記御徒町編」でも書こうかしら。
「モンゴメリー」って名前聞いたことあるよ。しかし、怪鳥がショックを受けるとは?
一体、どんな衝撃があるのかな?
ところで、最近新橋行ってる?
新橋、先々週にM野さんと行きました。「舞浜」っていう良い店教えてもらったよ。大衆割烹って感じかな。安いです。
M野さんは、よく新橋行ってるのかな?
今度、M野さんとも飲みた
いな。いや、実はこないだ久々に新橋寄ってみたら、マッカーサー道路の建設が少しずつ始まってて、ちょっと気になったもんだから、今日の研究会を新橋にしようかな、って思ってたんだよ。
でも、やっぱり鶯谷にします。18時15~30分に駅南口っていうのはどう?