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カレーさすらひ 073 - 片田舎のシャレオツ喫茶店で頂くカフェカレー -「ボンネット」(東津軽郡平内町)の「オムカレー」

2018-12-14 22:37:14 | カレーさすらい

国道4号線は、ほたてを販売する小屋ばかりでファミレスはおろか、ドライブインのような店も見かけなかった。どこかで飯を食べなければ、しばらく何も口に入れられない。何か適当な店はないかと思い、クルマを走らせていると見えてきたのが、喫茶店「ボンネット」だった。

ためらうことなく店に入ったら、店内は満員。「料理をお出しするのに、小一時間ほどかかります」と店主は申し訳なさそうに言う。街道には飲食店がひとつもなく、クルマのドライバーが、この店に集中するのも無理はない。

ボクは「オムカレー」を頼んで、暫くテーブル席で待った。

その間も、お客さんの入れ替わりが激しい。食べ終わった客が支払いを済ませると、新しい客が入ってくるという始末。商売繁盛店の店だった。

青森の辺鄙なといったら失礼だが、その片田舎に何故こんな素敵な喫茶店が!という感じの喫茶店。メニュー表には、こだわりのスペシャルティコーヒーが並び、カウンターではサイフォンがコーヒーを抽出している。そんなことひとつひとつを眺めているだけで、あっという間に時間は過ぎた。

約1時間後、ボクが注文した「オムカレー」が運ばれてきた。

ファーストインプレッションは、カフェカレーだなと。プレートに似た小さなカレー皿に載っけられたカレーの中央には、オムレット。ゆうに玉子は2個使っているだろうという大きさ。カレーソースはやや緩いが、間違いなくジャパニーズカレー。ピリッと辛いのは、スパイスではなくチリペッパーか。付け合わせにはきゅうりなどの野菜と、福神漬けなど。

とにかく、腹が空いていたので、がっついて食べた。これはうまい。粗削りのカレーたが、オムレットがほどよい中和点になっている、これが果たして意図されたものなのか。それは分からない。けれど、とにかくご機嫌なカレーなのだ。

1時間も待ったのに、食べ終わるのは、約10分。それでもボクにとってはオアシスみたいなカレーだった。

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