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居酒屋さすらい 1096 - こんなもんなんだろうな - 「CLUB DIANA」(千代田区有楽町)

2016-11-27 15:42:15 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

「居酒屋さすらい」と銘打ちながらも、居酒屋以外の店も多く掲載してきた。

バーもあるし、スナックもあった。

フィリピンパブもあったし、メイド喫茶もあった。

だが、クラブは初登場である。

ものの本によると、クラブは風営法上の定義で喫茶店やバーに分類されるらしい。

間違いなく酒場である。

 

地下鉄の日比谷駅の構内から入場できる「CLUB DIANA」、会社の若造H常が言うには、比較的若い奴らが集まるクラブだという。

曜日や時間帯にもよるらしいが、この日金曜日はチャージが4,000円ということで、年代は高目だったのではないかと思う。

チャージ4,000円で2ドリンク。

火曜日とかだと1,000円の日もあるらしいが、土日前の金曜日はやはり高くなるのも致し方ない。

それでもこの日のクラブは人でごった返していた。

 

躍れる酒場は昔と変わっていなかった。

ボクはテキーラの強い酒をあおって、紫の光の中に飛び込んだ。

45歳のおっさんはまだまだ踊れた。

ハウス系の音楽は相変わらずボクにはよく分からない。でも、踊ってみるとやはり楽しい。

 

H常といえば、どこかの知らない女の子を口説いている。

今しがた知り合ったというのに、離れてみてもとても親密そうにみえる。

 

多分、こういう風景は昔からきっと変わらないように思う。

尾崎豊のダンスホールの時代から、ディスコのマハラジャやジュリアナ、そしてその後のクラブまで、かかっている曲は違うけれど、多分30年、40年、男が女を口説いている姿は変わらないのだと思う。

 

H常はその後、女とともに2人で消えた。

ボクは1時間ほど踊り、ジントニックを飲んだ。

 

隣のテーブルに座っていた女の子に話しかけた。

女の子の話しはひどくつまらなかった。

多分、向こうもそう思っただろう。

 

こんなもんだろうな。

そう思ってボクは店を出た。

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