拙ブログの「カレーさすらひ」はちょっと他のさすらいシリーズと違います。
店を訪問するのが目的ではなく、家で最高のカレーを作ることを目標としています。外で(必ずしも店ばかりでない)、食べるカレーはもちろん楽しみですが、家で作るための参考という意味もあります。
カレーにルールはなく、カレーはカオスであり、カレーは人生そのものかもしれません。体によく、おいしいものが究極のカレー。スパイスがうんたらといううん蓄など吹っ飛んでしまえばいいです。
熊猫のカレー作りは、失敗の連続だったことは賢明な読者の皆様ならよくご存じのことと思います。Kumachangレシピには、そんな失敗が山ほど書かれていますので。
カレー番長、水野仁輔さんのレシピを何度も挑戦してきましたが、どうもうまくいかず、その後、同じくカレー番長所属のシャンカール野口さんのレシピに変えたところ、一瞬うまくいったと思ったカレーもやはりさっぱりでした。
最近よく考えるのは、カレーとはそんなに時間をかけて調理しなくてもいいのではないかという思い。休日ならまだしも、平日に時間をかけて作るのは至難の業。できれば1時間程度で作り上げたいです。それならば、シャンカールさんのようにベースのカレーは休日に作って、冷凍しておけばいいじゃないかという考えもありますが、結果的にそれもかなりの時間を要することになってしまいます。その労力に見合うカレーが出来れば理想ですが、恐らくそうはならないと弱気になってしまいます。
その点、カレー作りはサッカーに似ています。堅固なシステムを作れば、あとは誰がポジションに入っても目指すサッカーはある程度可能です。そのシステムを作るのは一朝一夕にはできません。ただし、タレントをいくら連れてきても、システムがしっかりしていなければ、サッカーは勝つことはできません。したがって、スパイスや食材にいくらお金を費やしてもいいものはできないのです。このシステムにあたるものがベースのカレーなのだと思うのです。ベースのカレーについてはカレー番長の方々が詳しく解説してくれています。強いサッカーを目指すなら、システムの構築とともに、タレントを獲得する必要があります。タレントもそう簡単に集められるものではなく、そこを助っ人という形で補強することも一つの手段です。
そこで、ボクは考えました。
ベースのカレーはこれまでカレー番長の方々のレシピで教わった方法で作り、タレントを助っ人で補強。
その助っ人が、SBの「赤缶カレーミックス中辛」です。
これまで作ったスパイスカレーは、とにかくコクがありませんでした。そこで、助っ人を連れてきたのです。カレールーであることに変わりはありませんが、パウダータイプのものならば、そんなに抵抗感もないです。これが、市販の固形タイプならば、最初からそれを使えば済むというロジックになります。このSB缶は、まだスパイスのひとつを使っているにすぎないとボクは解釈して使いはじめました。
ベースのカレーは水野仁輔さん方式を採用しています。
したがって、トマトを入れるとこまでしっかりと作業を行います。次に実施するのが加水とSBパウダー投入。これでほぼ終了。
ちなみに今回は、トマト以外に酸味をつけようと、タマリンドを小さじ1ほど入れました。やっぱり、なんだかんだ言って、じゃがいもは必須です。肉は鶏。味がシャープになります。
副菜に、とうもろこし。ふらいんぐふりーまん師から、教わったとうもろこしの揚げ浸しをのせました。若干、インドのテイストがします。
なお、子どもには、SB赤缶とバーモントで味を整えました。でも、実はこのカレーを翌日に食べましたが、こっちのほうがコクがありました。
まだまだ修行が足りないようです。
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