リピートしようと思わせる店に共通すること。うまいあてはもちろん、雰囲気や店の大将やママの人柄も加味される。そして、もう一つ忘れてならないのが主役の飲み物。この飲み物の視点はあまり重要視されてないかも。だって、居酒屋の飲み物は全部同じじゃないかと思われがちだが、左に非ず。それぞれオリジナルな飲み物を開発することで、唯一無二の存在になる可能性を秘めている。
東十条「埼玉屋」の「レモンサワー」、赤羽「まるます家」の「ジャン酎」、「モヒート」、立石「宇ち多"」の「梅割」、同じく立石「江戸っ子」、船橋「一平」、いっぺいさんから教えていただいた勝田台「竹うち」(「居酒屋さすらい」未収録)の各「ボール」。新橋「工藤軒」の「コーヒー酎」、名店には、名物の肴と名物の飲み物が存在する。「埼玉屋」と「宇ち多"」は雰囲気が好きではないため、再訪していないが、他店は、定期的に通う、自分の大好きな店だ。
そして、「鳥勝」。ひざげりさんから、教えていただいた名店だが、このお店の「レモンハイ」(370円)を前回いただいて以来、俄然このお店が好きになった。初めて訪問した際は、「ホッピー」をいただいた。首都圏なら、大体置いてある飲み物だ。だが、これだけなら、本当の「鳥勝」の魅力は分からない。「レモンハイ」が、「鳥勝」の極上もつの旨さを引き出している。とりわけ、重要なのが、焼酎「ダイヤ」。レモンの酸味と「ダイヤ」の甘味の融合で、極上の飲み物になっている。そもそも、もつとレモンハイの相性の良さは、東十条の「埼玉屋」でも、証明済み。ご存知のとおり、「埼玉屋」の「レモンハイ」は、マルガリータの如く、ジョッキに塩を塗る。その効果とは、甘味を引き出すため。つまり、「鳥勝」における「ダイヤ」は、レモンハイの甘味を出すための焼酎だ。
もつに最も合う飲み物は、「レモンハイ」だ。だって、塩でうまみが倍加するから。「埼玉屋」も、祐天寺「ばん」(「居酒屋さすらい」未訪問)も然り。そして、「鳥勝」だって。
さて、その「鳥勝」。まずは、「納豆DX」と「コブクロ刺」をオーダー。
うまい!とにかく。刺し系にかけられている、オリジナルのタレが素晴らしい。これがまさにやみつき。
焼き物を頼もうと思ったが、やめた。定番の「ハラミステーキ」。これはマストメニュー。とにかく、柔らかくてうまいのだ。
隣に座ったおじさんに話しかけた。「ダイヤ」の一升瓶を持っているから、間違いなく常連さん。
話をうかがうと、おじさんは随分前に警察に所属していたらしい。昭和40年代には千葉県警の機動隊をされていたというから大変な時代に任務についていたようだ。奥さんを待っている間、いろんなはなしを聞いたが、どれも興味深いものだった。
4杯目の「ナカ」をいただこうとしたとき、おじさんは、「これ飲んで」と「ダイヤ」をボクのジョッキに注いでくれた。いやはや。
結局、これにて終了。お会計、1,840円
もっと頻繁に通いたいが、なかなかそうもできない。そうだ、六郷土手にもっと通えばいいのか。
つい飲み過ぎてやばいんですよ。
確か救急車に乗られたんでしたね。
早いものです。
しかし、ひざげりさんがそこまで酔ったというのは、相当常連さんに飲まされたんですね。
あの時は常連さんがお釣りを置いていってくれて、そのあと顔見知りの常連さんが来て長時間飲んだんですよ。
お釣りくれた方の顔を忘れてしまったのが残念です。
CTの費用はお釣り以上になってしまったのでは。
かなり重症だったんですね。