あなたに手紙をしたためるのは7年ぶりでしょうか。
それは2000本安打を達成したお祝いの手紙でした。
文末に「あなたが、少しでも長く現役を続けられることを祈るのみです」と書いてからもう6シーズンが過ぎました。
「引き際は過ぎていた」と会見したあなたでしたが、こんなに長く現役生活を続けられるとは、思いもしませんでした。
しかしながら、こうして実際にそのときを迎えるとなると、なんとも言いようのない寂しさがこみ上げてきます。
とにかく、今はただただお疲れさまでしたと伝えたいです。
この6シーズンの間、あなたは代打の絶対的切り札として1球必殺の仕事をするように変わりました。
あなたにとっては不本意なことだったのかしれません。
代打の切り札となって、しばらくの間、あなたは2ストライクまではバットをふらない時期がありました。
それはあなたの矜持だったのでしょう。そして自分自身に対する行き場のないせめてもの抵抗だったのかもしれません。
その1球に対する凄みが選手生活晩年のあなたを更に研ぎ澄ませていったような気がします。
「前田智徳は死んだ」とあなたは言いました。
しかしながら、苦しくともどん底に落ちても、あがき続けながら、あなたが這い上がり、その度に奇跡を生んできたことは、カープファンのみならず、多くのプロ野球ファンが見届けてきました。
ボロボロになるのは、あなたの美学ではなかったのかもしれません。でも、いつかあの時期があったからこそと振り返るときがきっと来ると思います。
昨夜、あなたが流した涙はわたしが見た4度目のものでした。
お互い歳をとってくると涙もろくなっていけません。
実は、あなたの最後の勇姿を見届けるために、明石での出張後、スタジアムに駆けつけるつもりでいましたが、チケットは完売、泣く泣くわたしの行き先は上りの新幹線に変わりました。
ライトスタンドからライトの守備につく背番号1をどうしても目に焼き付けたかった。とても悔いが残ります。
いつか、5度目の涙を見る日が来るのでしょうか。
その時こそ歓喜の涙であってほしいと切に願います。
あなたが再びカープのユニフォームを着るそのときまで。
そして、昨夜の広島の夜空に舞い上がったあなたの姿を再び見る日まで。
本当にお疲れさまでした。
広島カープ 前田智徳選手への手紙
それは2000本安打を達成したお祝いの手紙でした。
文末に「あなたが、少しでも長く現役を続けられることを祈るのみです」と書いてからもう6シーズンが過ぎました。
「引き際は過ぎていた」と会見したあなたでしたが、こんなに長く現役生活を続けられるとは、思いもしませんでした。
しかしながら、こうして実際にそのときを迎えるとなると、なんとも言いようのない寂しさがこみ上げてきます。
とにかく、今はただただお疲れさまでしたと伝えたいです。
この6シーズンの間、あなたは代打の絶対的切り札として1球必殺の仕事をするように変わりました。
あなたにとっては不本意なことだったのかしれません。
代打の切り札となって、しばらくの間、あなたは2ストライクまではバットをふらない時期がありました。
それはあなたの矜持だったのでしょう。そして自分自身に対する行き場のないせめてもの抵抗だったのかもしれません。
その1球に対する凄みが選手生活晩年のあなたを更に研ぎ澄ませていったような気がします。
「前田智徳は死んだ」とあなたは言いました。
しかしながら、苦しくともどん底に落ちても、あがき続けながら、あなたが這い上がり、その度に奇跡を生んできたことは、カープファンのみならず、多くのプロ野球ファンが見届けてきました。
ボロボロになるのは、あなたの美学ではなかったのかもしれません。でも、いつかあの時期があったからこそと振り返るときがきっと来ると思います。
昨夜、あなたが流した涙はわたしが見た4度目のものでした。
お互い歳をとってくると涙もろくなっていけません。
実は、あなたの最後の勇姿を見届けるために、明石での出張後、スタジアムに駆けつけるつもりでいましたが、チケットは完売、泣く泣くわたしの行き先は上りの新幹線に変わりました。
ライトスタンドからライトの守備につく背番号1をどうしても目に焼き付けたかった。とても悔いが残ります。
いつか、5度目の涙を見る日が来るのでしょうか。
その時こそ歓喜の涙であってほしいと切に願います。
あなたが再びカープのユニフォームを着るそのときまで。
そして、昨夜の広島の夜空に舞い上がったあなたの姿を再び見る日まで。
本当にお疲れさまでした。
広島カープ 前田智徳選手への手紙
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