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居酒屋放浪記0397 - 立ち飲みのシルクロード開通 - 「立飲み たきおか2号店」(台東区上野)

2010-12-17 13:26:39 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
上野アメ横を代表する立ち飲み屋「たきおか」に2号店が出来た。
オープンして、もう随分たつのだが、ついつい行きそびれていた。アメ横で2号店を出すのはひとつのステイタスなのかもしれない。
もつやきの雄「大統領」然り、あとは居酒屋ではないけれど、ミリタリーマニアの聖地「中田商店」などなど。それを考えれば二号店を出した「たきおか」はさすが!ということになる。何を隠そう、当ブログにおける過去6ヵ月間の居酒屋店舗人気記事は「たきおか」なのである。もう4年も前に書いた記事なのに、今も多くの人に読まれているのには驚きである。
 
さて、「たきおか」はその面積でもスケールの大きさを誇っており、もうこれ以上店を出す必要もないのでは、と思うのだが、そこはやはり立ち飲み屋の雄として黙っていられないのか、それとも体育会系の店に違わずドミナント戦略を進めているのか、それはなんとも読み切れないが、とにかく、アメ横の中央に固まっている立ち飲みの名店と御徒町ガード下の立ち飲み屋を結ぶかすがいの役割を同店は果たすのではないかと思うところだ。つまり、これで立ち飲みのシルクロードが開通するのである。

アメ横は上野にあると思う方がほとんどだろう。確かに住所は上野であるから、それで間違いはないが、南北に長いアメ横は上野と御徒町の間をほぼ全域に渡って連なっているといっていい。むしろ、魚屋といったアメ横のハイライトは御徒町側である。このアメ横の本体部分にいよいよ「たきおか」2号店が進出してきたともなれば、御徒町の「味の笛」で一杯やり、「たきおか」2号店に流れていくという流れもタチノミストとしては本流といえるだろう。

さて、前置きが長くなった。
その「たきおか」2号店は本店と比べて余りにも狭かった。推定7~8坪くらいか、本店の3分の1?いや4分の1程度のスペースなのだ。
ちょっと、狭いが同店もパワフルであることに変わりはない。
まず、本店と同様、メニューの多さには目をみはる。
得意中のやきとんの他にも、強力なラインナップがそろっていた。

まずは、いきなりホッピーの黒(390円)。
「たきおか」には黒しかないのだ。
そして、「煮込み」150円。
これだけで540円である。
赤羽の立ち飲み「いこい」と「喜多屋」の110円には及ばないが、この150円という価格はそのおいしさを考慮すれば、断然お得である。
煮込みは大鍋で作り、白味噌ベースのシロ中心。
そして、この煮込みがなんともホッピーの黒によく合う。

一心不乱に煮込みとホッピーを交互に口に運んでいると、壁の張り紙の文字に気がついた。
「新登場 塩煮込み(シオニコ)300円」。
ご丁寧に略称まで書かれている。しかし、気がつくのが遅かった。この魅力的な煮込みは次の課題としておこう。

本店と異なるのは魚系のメニューが多い点だ。
「今日のお奨め」では「「いわし刺し」(230円)がメニューされており、短冊に目を移すと「なめろう」の文字も見える。
店舗がアメ横の魚売り場に近いせいだろうか。
アメ横の立ち飲みは仕入れを安く抑えることができるのが大きなアドバンテージといえる。
いやはや、これだけのメニューを揃える立ち飲みも珍しい。
これは、この激戦区アメ横でしのぎを削ってきた末の競争力であろう。
味のレベルも非常に高い。なにしろ、ビールが速攻で出てくる点が嬉しいではないか。

しかしながら、上野の立ち飲みの客層がよく分からない。
この日はまだ18時前でサラリーマンの姿がまだ少なく、自由人と思われるおっさんがほとんどだった。本店もその手の客とサラリーマンの混合だが、これが上野の混沌をよく象徴している。

店は完全に体育会系。何故か、本店もものすごくガタいのいいお兄さんが揃っている。注文に対して大きな声で元気なコールが返ってくる。
これが実に気持ちがいい。
上野を元気にする立ち飲み屋。その店がとうとうアメ横の最も賑わう地点に出店した。それは御徒町の立ち飲みエリアとアメ横の立ち飲みスポットを結びシルクロードが開通したことを意味している。
アメ横がさらに盛り上がってきた。
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