1年に4回ほど、南浦和に来る。時間があれば東所沢の町中華で昼飯を食べるのがベストなのだが、たいてい時間がない。
この日も時間がなく、南浦和の駅そば「いろり庵きらく」にて蕎麦を食らった。
5月16日(木)から提供されていた同店の季節メニューは2点。
「鶏と実山椒のかき揚げそば」(580円)
「海苔つけそば」(480円)
うむむ。どっちにしようか。
本気で悩んだ。店内にある食券機で30秒はかたまっていた。後に人が並んでいたら、そんなことは出来なかったが。
何に迷っていたかといえば、実山椒と海苔である。
初夏にかけて収穫する季節もの実山椒。毎年、5月くらいになると料理本や女性誌などで実山椒の手仕事特集が組まれ、見ているだけで楽しくなってくる風物詩。一方、「海苔のつけそば」もシンプルでうまそう。海苔とそばつゆって相性がよくて、さっぱり感を更に増してくれる。
さて、どっちにしようか悩みあぐね、結局実山椒にした。なかなか食べられないもん、実山椒。
で、その結果、やっぱりこれにして正解だった。
抜群においしかった。かき揚げをサクッといただくと微かに実山椒の香りが鼻を通っていく。それが実に心地がいいのだ。
清々しくもあり、また初夏を感じさせてもくれる。といっても、もう時期は6月の終わり。梅雨の只中。初夏ではない。
でも、このジメジメする中、実山椒は実に爽やかである。
残念ながら、鶏肉は霞んでいた。実山椒ばかりに気を取られ、鶏肉を忘れていた。けれど後で思い返してみようと思っても、もうひとりの主役である、鶏を思い出せなかった。それほど鶏は存在感をなくしていた。別に鶏は、このかき揚げには要らなかったのではないかと思う。
ともあれ、今回の季節メニューには満足。
ごちそうさまでした。
ラーメンが好きなので荻窪へはよく通ってましたが、たまにはと思って下町の蕎麦屋で盛り蕎麦を食べたらそれが絶品!
関西の蕎麦とは何かが根本的に違うんですよ、それで今度は先輩に教えて貰った藪蕎麦にも行ってみたら更に激ウマ!
和歌山には蕎麦文化はほとんど無くてうどんなんです、一度信州の人に「水が違う、打つ腕が違う、舌が違う!」と言われてムカつきましたが、実際にその通りかも知れませんね。
こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
東京の思い出が克明に浮かんでくるような文章でした。中野富士見町も今は昔。もうだいぶ変わったとききます。20年くらい前、駅前はまだ怪しい雰囲気がありました。
「藪そば」は神田でしょうか。
別格ですね。
自分は西の蕎麦を食べたことがないので、よく分かりませんが、そんなに違うものなのでしょうか。かみさんが山口県出身で、義父が初めて東京に来て、蕎麦を食べた話しはよく話題に上がります。
「東京の蕎麦はつゆが真っ黒だ」と。実は暗に批判しているんです。
和歌山ということで、モノノフさんのご友人の方でしょうか(もし違っていたら、ごめんなさい)。和歌山のうどん、さぞおいしいのでしょう。最近、和歌山熱が高まっています。
名前の入力を失念してしまいました。
LA、中野富士見町、いろいろな武家屋敷にお住まいだったのですね。