日曜日の昼下がり、かみさんを誘って散歩に出た。
荒川沿いを歩き、岩淵の水門まで行くコース。前週、かみさんは息子と、そのコースを歩いて、気分がすっきりしたらしい。荒川は空が広く、人工物もあまりない。リフレッシュにはもってこいだ。このコースを走るチャリダーやランナーも同じ気持ちだと思う。
我が家から岩淵水門(青水門)まで、ちょうど3km。その先の赤水門は3.2kmくらいだろうか。微妙にいい距離である。ランニングだと味気ないが、歩く距離なら結構ある。
青水門は現在使用されている水門で、荒川と隅田川の水量を調整する。赤水門は役目を終えた水門で、今年、国の重要文化財に登録された。
真心ブラザースのYO-KINGがかつて本名名義でリリースしたソロアルバムに「荒川土手」という曲がある。
〽赤い水門見ながら口笛吹いて帰ろう
というサビで歌われる、赤い水門はほぼ間違いなく岩淵水門のことだろう。
YO-KINGはこのあたりに住んでいたのかな。彼は早稲田大学だから、もしかすると王子から都電で通っていたのかもね。
その赤水門の少し離れたところに石碑が建っている。
かなり大きな石碑だ。建っている場所はちょうど隅田川と荒川の分岐点。島になっている場所である。
ランニングコースから、その石碑がちょうどよく見える。こんな立地に佇む記念碑だから、てっきり荒川の完成記念碑だと思っていた。
ところが、初めてその島に渡って石碑を眺めたら、荒川とは全く無関係の言葉が刻まれていた。
「草刈りの碑」。
なんだそれ。
知らないから、もう調べるしかない。
ネット情報によると、昭和13年から18年まで、草刈り競技なる全国大会がこの地で行われたらしい。4万人もの観客を集めた大会もあったとか。たかだか80年前のこと、記録が乏しいのも不思議である。
この荒川土手に4万人も? にわかに信じられない。
当時の大会を記載した冊子を紹介するウェブサイトを見つけた。
サイトの管理者が冊子をどこかの古本屋で購入したらしい。なにはともあれ貴重な1冊である。
www2.ttcn.ne.jp/~heikiseikatsu/693000.html
「大東亜戦争ト草物語」
やっぱ戦争なのか。
ともあれ、機会があれば、是非一度ご散策をお勧めする。
近くには「知水資料館」という施設もある。
今年は荒川放水路ができえちょうど100年だ。
重文を見るのも十分楽しいと思う。
YO-KINGもこう歌っている。
〽荒川土手にて心を緩めよう
ただ碑は正直、なんでこんなものをわざわざ作ったのかと、わけがわからんけど・・・。それにしても、今はネットで色々な情報が取れるから、ほんといいね。
あとここ、釣りできそうだな。師はもう釣りはやってないの?景色と共に無の心になって、更に癒やされそうだけど。
この岩淵水門あたりはBBQ場があったり、いいところだよ。釣りしてる人もいるねー。
自分はもうかれこれ20年は釣りしてないよ。
息子が釣りしたいって言うから、ちょっと一緒にやろうとも思うんだけど、竿買ったりしなきゃならないのが面倒だよ。
涼しくなったら、師も翁を連れて釣りにでも行ったらどうかしら。
虫とかにたかられるのもメッチャ嫌いだし、未舗装で伏せするのとかも結構嫌がるんだ。
だから釣りはどうかなあ・・・。
あと、師も書いてるように釣りって準備とかスポットに行くまでが結構面倒だったりするよね。だから結局近場で簡単にできる山歩きになっちゃうんだよなあ。
でも爺さん、最近ホント筋力体力が落ちてきてるから、山歩きも厳しいんだよなあ・・・。
なお、海の船釣りとかなら、お金はかかるけどオールレンタルとかもあるから、息子さんと行くのはそういうアトラクション的釣りもいいんじゃない?魚種によってはガンガン釣れるだろうし。
テントやタープを使うのはどう?
ちょっとしたキャンプみたいでウキウキするんじゃないかな。
海釣りはハードル高いよ。
朝早く出なきゃいけないし、船酔いもあるし。
確かに釣れるけどね。
まずは陸釣りだろうね。