小樽に角打ちがあることはみーさんから聞いていた。
「おたる酒商 たかの」。
だが、実際にみーさんに連れていってもらうと、そこがイメージしていたよりも、かなり居酒屋然としていて驚いた。もはや、角打ちの域を超えていて、居酒屋なのである。
角打ちの雰囲気はそのままである。
例えば、ごくごく簡単な、二次利用したようなテーブルなど、チープ感があふれる店内はまさに角打ち。
しかし、このメニューはどうだろう。
「もつ煮込み」(300円)
「いか刺松前」(300円)
「にしん切り込み」(300円)
「いぶりがっこクリームチーズ」(500円)
「うにどうふ」(400円)
これはすごい。東京の居酒屋でもこんな豪華な肴は出てこない。
これが小樽の角打ちの実力なのか。素晴らしい。
みーさんと2階にあがると、満員の客が振り向き、口々に「みーさん」と呼んだ。
さすが、みーさん、街の顔。
日本酒の品揃えはさすが。巨大な冷蔵庫に何十本もの一升瓶が入っている。その横にお父さん。そこで、お酒を注文するシステム。
肝心のお酒の種類は失念したが、とにかく酒の種類にはただただ圧倒された。
店の外にはこんな看板があった。
「以前から当店2Fを気になっていたが、なかなか入れなかった方、ご安心ください。新しい日本酒の世界が開けるはず」と書いてある。
でも、やっぱりこの雰囲気は入りにくい。だって、雰囲気が町内会みたいだから。特にわたしのような一人で酒場に入る身にとっては。
だが、一歩この世界に入ると、新たな日本酒の世界が開けるのは確かである。日本酒のプロがその飲み方を含めて指南してくれるはず。
みーさんによると、同店は最近、札幌にもお店を出したとのこと。
もし、東京に店を出したとしたら、それはもう大騒ぎになるのではないか。レベルの高い角打ちである。
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