自粛要請が出ている土曜日の仕事帰り、今日こそはと、「光栄軒」に向かう。なにしろ、前週の土曜日も腹ペコを抱えて、御徒町駅に辿り着くと、丁度京浜東北線が来て、真っ直ぐ帰宅した。今日という今日は例え京浜東北線が来ても、日暮里で降りるぞ!と固い決心をした。
山手線、まずまず混んでいる。京成線、思っていたよりも乗車している。外出自粛よ、どこ吹く風。新三河島へ。クルマの通行量もみたところは変わらず、道行く人も少なくない。まさか、「光栄軒」は並んでないよなと思って、店の前まで行くと、店の外に人影はない。ちょっとホッとした束の間、店内の椅子に腰掛けた待ちの人がいた。というわけで並んだ。しかし、コロナ渦で多くの飲食店が売上激減のさなか、未だに行列を作る店って。
約10分並んでカウンターに。小上がりにもお客さんがいて、店内は一応満席。一応と言ったのは、小上がりに一人客がいたから。それでも満席であることに変わりはない。
マスターもママも忙しそう。マスターが言うには、自粛要請以降、テイクアウトのお客さんが急増したとのこと。テイクアウトが余りにも多く、この日は注文から2時間を見てほしいとマスターはお願いしていた。さて、自分はまずは、「紹興酒」を常温で。
そして、これ。豪華トンカツ!
いやはや、本当に腹が減ってたから助かる。思わずにっこり。この最初の一品が、何よりも幸せな時間だ。そもそも、何が出てくるのか、ワクワク感がいい。しかし、このボリュームといったら!これでお腹いっぱいになったら許されないでしょ。
さて、2杯目に「お茶割り」をいただき、次の展開へ。何にするか。すると、新規で入ってきたお客さんが、「餃子」をオーダーした。そっか、その選択肢があったか。「光栄軒」に通うようになって早一年半。まだ、「餃子」を見たことがない。そこで、「餃子」を注文したが、なんと売り切れ。自分の前で売り切れって、なんと運の悪いことか。
そうこうするうちに、ひざげりさんが姿を見せた。時刻は16時20分。いつもの週末よりは、30分程遅いらしい。
2杯目の「お茶割り」を注文したところで、「おっぱい炒飯」が出てきた。自分のピッチにマスターが合わせてくれた感じである。申し訳ないです。しかし、眼下の「おっぱい炒飯」を見ると、おや?ニップレスじゃないか。
だが、とにかくうまい。うますぎ。
ただね、よくよく考えると飲むペースをマスターは考えてくれていることに気づかされる。だから、マスターには頭が下がる。今週の土曜日は、もう少し飲むぞ。