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居酒屋さすらい 1877 - シルエット・ロマンスを聴きながら - 「ほていちゃん 浅草店」(台東区浅草)

2022-02-17 20:06:18 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

曙橋から蔵前に。この日は打ち合わせデーである。時間とコストを有効に使うにはだらだらとスケジュールを組んではいけない。出かける時は一気集中が仕事と経費の効率を上げてくれる。

15時に仕事が終わった。これから帰宅しても16時頃になって、もう仕事もできない。こういう日は遊ぶに限る。怪鳥に蔵前の昼飲み事情を尋ねたら、「やっぱり浅草に行くしかない」と返事が来た。歩いて浅草へ移動した。浅草ならば飲む場所に困ることはない。ただ、困ったのは腹具合である。なにしろ「麻婆豆腐定食」を食べて、まだ4時間しか経っていない。お腹が空いていないのだ。なら、軽く飲めるところがいいな。

そこで思いだしたのが「ほていちゃん」。確か、以前みーさんと浅草を歩いているときに見つけたのである。

六区に出て、「ほていちゃん」には程なく着いた。お店到着、15時。店内は結構お客さんがいる。立ちスペースに5人。座席に7,8人。ろくでなしどもの巣窟。女性だけの客もちらほら。さすが浅草。

立ちスペースは既に5人いるから、自分はスペースの狭い端っこの場所。おおいに不満なのだが、仕方ない。

「ホッピー」白をオーダー。

あてはどうするか。いかんせん、まだ腹がいっぱい。

「ほていちゃん」といえば、月替わりのサービス品がひとつの楽しみだ。先々月までは「ソーセージ」が3本120円で提供されていたし、先月は「水茄子の天ぷら」が2個で100円だった。さて2月はどうなっているかと、短冊メニューを見渡すと「出汁巻き卵」らしい。よし、それいってみよう!

だいこんおろしと一緒にいただく「出汁巻き卵」。甘い味だが、まぁいいさ。これで100円ちょっとなら充分。

お店のお姉さんはどうやら日本人ぽい。厨房のお兄さんらも日本人のようだから、この店は純血か。ただ渋谷のお店もそうだったが、どうも働く女性らは笑顔ゼロ。隙を見せるなってことかな。渋谷の店舗にはそんな貼り紙はなかったが、浅草店にはでっかく書いて貼り出している。

「ナンパ、大声禁止」。

やっぱり、そういう輩がいるんだな。ただ、そういう人にはあまりお目にかかったことがない。いや皆無ではないけど、遭遇する確率から言えば極めて低い。本当にいるんだろうか。

「出汁巻き」を平らげるタイミングで、「チューリップ」をオーダー。これは自分の中の定番。

「中」をおかわりして、少しずつ気持ちよくなってきたら、店内に流れる音楽の前奏に、あれ?と思った。この曲は確か、大橋純子さんの「シルエット・ロマンス」。え?最近なんかよく聴くような気がするが。気のせいか。記憶を辿ってもちょっと思い出せない。一体どこで聴いたんだっけ。

〽︎あぁあなたに恋心、盗まれて もっとロマンス、わたしに仕掛けてきて

名曲だよ、本当に。子どもの頃、ベストテンとかトップテンで必ず毎週この曲を聴いたけど、あの当時はちっともいいとは思わなかった。それがいつしか好きになってるって、どんだけ歳をとったのかと思ってみたりする。来生コンビで最高の曲だなと思ったり。

そういえば先月、上野の「ほていちゃん」で、自分よりも歳が上に見えるサラリーマンが、店内に流れてきたイルカさんの曲を口づさんでいたっけ。その気持ち、分かるよ。

と思ったところで思い出した。あぁ、「シルエット・ロマンス」を聴いたのは、「ほていちゃん」だった。特に渋谷のお店では行く度に必ず一回は聴いたっけ。そうだった、「ほていちゃん」だ。

これって戦略なのかな。おっさんの琴線に触れる曲をかけて、じんわりさせちゃうみたいな。そういや「ほていちゃん」に流れる曲は1980年代の歌謡曲ばかり。アイドルやらロックはかからない。有線放送だと思うんだけど、多分チャンネルは決まっているのだろう。ボウイとかコンプレックスじゃないんだ?

「シルエット・ロマンス」が終わり、また現実に引き戻された。白昼夢のような世界に誘われた「ほていちゃん」マジック。この店内音楽は、絶対戦略なんだと思う。

さて、次に行くか!

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6 コメント

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Unknown (怪鳥)
2022-02-18 10:16:55
80年代歌謡曲の飲み屋は多いよね。
想像通り、有線のそういうチャンネルです。
昔、会社の近所の駒忠で、流れた曲に「これ誰だっけ?!」って4人で喧々諤々してたら店のおかみが問い合わせてくれて正解を教えてくれました。
スーッと席に来て、すました顔で正解を言われたときは全員ポカーンとなりました。
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Unknown (熊猫)
2022-02-18 13:05:19
怪鳥。

団塊ジュニアが最大の市場だからかな。

>昔、会社の近所の駒忠で、流れた曲に「これ誰だっけ?!」って

何回か行ったね。あそこの「駒忠」。
今も「ドレミファドン」たまにTVでやるけど、「これなんだっけ」ってなるよ。歌手を思い出してもタイトルが分からなかったり。ドラマのタイトルを思い出しても曲名が分からなかったり。

>すました顔で正解を言われたときは全員ポカーンとなりました。

それはそうなるね。ただ、思いだせないともやもやしちゃうから、そこは感謝だね。

以前、「おくまん」で店内に流れている曲を怪鳥はSiriに訊いてたね。今、自分も最近はSiriに訊いてます。曲名は正確に教えてくれるけど、他のことはからっきし。
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Unknown (怪鳥)
2022-02-18 14:15:21
siriというかサウンドハウンドという音楽認識アプリを使ってます。これも子供のころの夢の機械だなあ~。
現代は子供の頃の夢がずいぶん当たり前になって凄いよね。でも、まさか電話という機械がこうまで発展して一人1台になるとはまったく想像が出来なかった。
ipod位なら想像が出来たんだけど・・・・・。
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Unknown (熊猫)
2022-02-18 14:41:49
怪鳥。

昔は、曲名が分からなかったら、伊集院光さんのラジオ「日曜日の秘密基地」に頼むしかなかったよねー。本当にすごい時代。

昔、中国でよく聴いた曲が未だに分からなくて。西洋人が中国に帰化したミュージシャンなんだけど、「中国人になれて良かった」みたいな内容の歌なんだよ。
「チョンゴーレーン(中国人)」がサビで、Siriに唄って訊いてみたけど、「分かりません」て言われて。
サウンドハウンドなら教えてくれるかな?ちょっとやってみるか。
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Unknown (怪鳥)
2022-02-18 15:58:44
うちの中国人スタッフに次の出社日に聞いてみるよ。
でももう向こうを離れて15年だからな~。
その彼も先日、日本人に帰化したんだよね。だから日本人スタッフだね!
サウンドハウンドは鼻歌でも聞いてくれるけど、中国の歌は果たしてどうかしら????
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Unknown (熊猫)
2022-02-18 16:27:30
怪鳥

25年くらい前に中国中央電視台で毎夕、MVがかかるんだよー。
「チョンゴーレーン、ララララー」みたいな。

かみさんに言うと、このネタ、今でも笑ってくれるネタです。

サウンドハウンドでもやってみて後で結果報告します。
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