1年に1回くらいの割合で曙橋に行く。11時にその会社に訪問して10分ほど雑談。すると、「そろそろ行きましょうか」となって、この「楽膳坊」に連れられてくる。もうかれこれ10年以上のルーティンだ。そしてこの店では決まって、「麻婆豆腐定食」をいただくことが決まりとなった。
はじめは味も何も分からなかったが、最近はようやくこの食事が楽しめるようになった。決して高い店ではないと思うが、いつもご馳走していただくから、本当の値段は分からない。けれどようやく、このお店が本当においしい店だというのが分かった。
51歳にもなって、未だご馳走になるというのもなんだが、少しは貫禄がついてきたのか。ようやくこのお店の定食を味わえるようになったのだと思う。
四川風の本格麻婆豆腐。けれど、花椒とかが特に効いている訳ではなく、かなり大衆系のお店だ。けれど、カテゴリ的には町中華ではない。安価に本格中華を志向するお店なんだと思う。入口の重厚そうな扉。やたらと豪華そうでデザイン的にも目を瞠る椅子がそれを物語る。
定食もメインの麻婆豆腐に、丼飯、卵スープとデザートの杏仁豆腐。このラインナップはもう随分前から変わらないが、美しく盛られる料理を見ると、このお店の厨房が本当のプロフェッショナルであることが分かる。本当にいい仕事をしている。
「麻婆豆腐」はピリ辛感はないが、そこは食べ易さを考慮したお店の配慮だと思う。いつも、自分は「麻婆豆腐」をすくい、それをご飯にかけていただいている。その方が手っ取り早いし、うまい。
卵スープも安定の味。とろみが程よく、もうちょっと欲しいと思わせる。箸休めの搾菜。デザートの杏仁豆腐。それらのハーモニー。
このお店の「麻婆豆腐定食」には物語がある。
※いつもご馳走してもらっている手前、無神経に画像を撮影するわけにもいかず、店舗も料理も写真はありません。
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