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居酒屋さすらい 0850 - 一風呂浴びたら、そこは酒場だった - 「石和温泉」(笛吹市石和町市部)

2015-04-10 23:56:33 | 居酒屋さすらい ◆地方版

お風呂さすらい 51 「石和温泉」(笛吹市石和町市部)で一風呂浴び、服を来て脱衣所を出ると、そこはすっかり居酒屋だった。

銭湯の共有スペースである。入ったときは、広いスペースであると認識したが、それ以外はとりたてて何かを感じたわけではない。だが、風呂から上がると、その雰囲気は一変していた。

数人の男が酒を飲んでいる。その客は風呂上りの客ではない。だって、銭湯にはわたしだけしか入ってなかったのだから。

その向こう側は厨房になっていた。そして、番台のお父さんとは違う男性が料理を作っていた。

 

わたしは、かなり意表をつかれた。

確かに、銭湯には共有スペースを広くとり、風呂上りにリラックスしてもらう工夫をするところは少なくない。東京北区の「やなぎ湯」は生ビールも用意されている。

だが、それはあくまでもサブ的な役割にしか過ぎない。主役は銭湯なのだ。

けれど、この石和温泉の共有スペースは完全に銭湯機能と並列する、もうひとつの顔だった。

これを食堂と呼んでもいいだろう。事実、銭湯の店頭では「入浴とお食事」と書いてある。

だが、目の前でビールと一品のつまみを食べる仕事帰りの男性を見ると、食堂を超越し、酒場に見えるのである。

 

わたしは厨房の男性に「生ビール」と「冷奴」を頼んだ。

「生ビール」はキリンの一番搾り。本格派である。

「たまらん。風呂上がりの1杯」。

わたしは一気にビールを飲みほしてしまった。そして、ビールをおかわり。

ビールを運んでくれるのは、番台を担当するお父さんである。

 

酒肴の品ぞろえも悪くない。

「もつ煮」、「ホッケ開き」、「マグロブツ」、「エシャレット」などなど。

食事メニューもあるが、断然つまみ的なものが多い。

「もつ煮」ももらったが、これも断然おいしい。甲府のとりもつを期待したが、しっかりと豚もつだった。

 

しばらくすると、番台のお父さんがわたしに話しかけてきた。

「出張かい?どこから?」

「東京です」と答えると、「こないだ、東京に行ったよ。スカイツリー。バスでね」。

「バスは楽だし、安いからいいよ」と笑顔で話してきかせてくれた。

 

しかし、何なんだこの銭湯。

おもしろいじゃないか。

「居酒屋さすらい」史上初、「お風呂さすらい」とのコラボ。

その名も「石和温泉」。

田舎はこういう店があるから面白い。

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4 コメント

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きてるねえ (ふらいんぐふりーまん)
2015-04-13 15:02:07
いかにも田舎な感じの「普通の銭湯、スーパー銭湯化企画。」(笑)

銭湯だけでは経営がということで始めたんだろうけど、いいじゃないか、こういうアットホームな銭湯も。

風呂だけじゃなく居酒屋としても楽しめるなんて、最高じゃないか、師よ。

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Unknown (熊猫)
2015-04-13 22:15:10
雰囲気としては、この食堂(居酒屋)機能は、かなり歴史がある感じだったよ。

ラーメンは石和で2番目においしいと自画自賛していたし。
素朴な料理が、また泣かせるんだ。
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よく考えたら (ふらいんぐふりーまん)
2015-04-14 11:16:34
田舎の温泉施設と、飲食ができる系の休憩所の併設は、俺が経験した数々の田舎では、ある意味で必須要項だったようにも思う。

温泉が、村の人達の「憩いのスペース」って感じなんだからだろうね。

しかし、自画自賛していながら自ら2番目っていうのは、俺の中では全くもってあやしい発言だよ。(笑)

そういうとしばらく温泉に行ってないなあ・・・。
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Unknown (熊猫)
2015-04-14 18:44:25
そうそう、憩いの場だよ。
ラーメン二番は、お店の人がリスペクトするラーメン屋があるんじゃないかなぁ。
きっと。
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