三原橋の交差点には昔よく来た。今はもう疎遠になったY澤さんの事務所があったから。あの頃はまだ三原橋の地下街もあって、必ず地下街の中を通って帰ったっけ。その地下街も埋められ、今は遊歩道になっていると、先頃見たバナナマンの番組で見た。今回15年ぶりに行ってみると、本当だ。あの地下街の面影はない。けれど、遊歩道はサークル状になっていて、知っている人ならその形状は思い出せるかも。
さて、三原橋跡を見て、腹ごしらえ。
念願の「ナイルレストラン」に行くと決めていた。伝説の「ムルギーランチ」をいただきに。
お店に入ったら、いきなりナイル善己さんがいらっしゃって、「二階にどうぞ」と声を掛けてくれた。二階はあの有名な壁画があって、もっと眺めていたかったけど、いかんせん店内は混んでいてゆっくり眺める時間はない。窓側の一番奥の席に通され、「ムルギーランチ」(1,500円)をオーダー。
2014年だったか、情報誌「トーキョーウォーカー」で、カレー特集があり、「ナイルレストラン」の大ファン、関根勤さんが、「ムルギーランチ」の食べ方の指南をされていた。それによると、「ムルギーランチ」はまず鶏の骨をとってもらったら、ひたすら混ぜるとのこと。カレーソースもマッシュポテトと一緒にがしがし混ぜると書かれていた。
今回それを実践しようと考えていたが、混ぜている途中でやめた。マッシュポテトを混ぜてしまうのが、急にもったいなくなったから。いや、これはこれ単品として味わいたいと思った。
カレーソースはマイルドで、本格町インドとは違う。町インドのパイオニアとして、ある程度日本のカレーテイストに合わせているとも感じはある。けれど、それがかえって新しい味になっている。ジャパニーズドロカレーではないし、インドでもない。唯一無二の味。だから熱狂的なファンが多いのかも。
全てをまじぇまじぇしていたら、どういう味わいになったか。それはあくまでも想像に過ぎないが、また違ったムルギーの扉が開いたような気はする。でも、マッシュポテトとカレーソースを独立していただき、それぞれの味わいを確認してから、次のステップに行きたいという自分のアイデアも悪くはなかったと思う。
確かに、一発で、「ムルギーランチ」の虜になった。ただ、1,500円だから、日常のカレーではない。あくまで祭りのカレーである。
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