「温泉たまご場」と「椿館」の間にある公衆浴場、「松の湯」。表通りから見ると、もう閉店した施設のような趣だった。
だが、宿泊して朝の散歩をした際、表通りの裏道を歩くと、その公衆浴場はしっかり営業していた。
「これは行かねば」。
朝風呂はさっき、「椿館」で済ませてしまったが、もう1度朝風呂に入るべく、ボクは「松の湯」の暖簾をくぐった。
しかし、椿から松に行くといくのも面白い。
「椿の湯」は椿の根元から源泉が湧いて出てきたというが、「松の湯」は松の根元から源泉が湧いているのだろうか。それとも、公の風呂だから、木編に公なのか。
入湯料は350円。
建物はまだ新しく、とても清潔だ。
入口奥に番台があり、おじさんが座っている。
向かって右側が男湯。鮮やかな青の暖簾がやたらと大きい。正面が家族風呂。真っ赤な暖簾が美しい。
暖簾をくぐり、浴場へ。
浴槽はひとつ。それもこじんまりとした小さな浴槽。浴槽の窓からは小さな庭が見える。すでに陽がだいぶ高くなってしまったせいか、あまり風情はないが、客は他になく、ボクはゆったりと風呂に浸かった。お湯は透明に済んでおり、美しい。ほぼ無臭だが、ぬるぬる感は強い。隣にある「温泉たまご場」と同じ源泉なのだろうか。
源泉かけ流しの公衆浴場。湯量が豊富なのだろう。新築にした際、循環ろ過装置を設けなかった選択は素晴らしい。
湯温はやや熱く43℃。
先述したが、すでにボクは朝風呂に入っていたため、湯あたりしないよう、15分程度であがった。
客が自分だっただけにちょっと残念。もう少し、ゆっくりしていたかった。
でも、田舎の公衆浴場はどこも素晴らしい。
これだから、田舎は贅沢なんだよなぁ。
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