池袋が苦手だ。
サンシャインのあのごみごみとした雑踏が嫌いで、池袋にはあまり行かない。巣鴨プリズンの怨念が街を包んでいるようにも感じる。
とはいうものの、「居酒屋さすらい」を振り返ってみると、実は「坐維杏」がわたしの居酒屋通いに火を付けたともいえるから、もしかすると池袋がわたしの原点なのかもしれないと思う。
その池袋で久々の昼間酒を楽しんだ。
池袋西口は近年、中華街を形成するほど、チャイナタウン化している地域である。ごみごみ感は東口と変わらないが、飲食店が建ち並ぶ風景は、東口の猥雑さとは少し趣が違うようだ。
まずは、角打ちから。
桝本屋酒店。
ビルの1階の扉を開くと、そこは昭和に返ったような立ち飲み空間である。
まさにタイムスリップである。
古びた木のカウンターは、どれだけの酒を吸い、くだをまく男たちの唾をしみこませたのだろう。カウンターの手触りが違う。それを愛おしく触りながら、瓶ビール、ヱビスの黒を頼む。中瓶は370円。
つまみは乾きものが主体。
「サキイカ」が100円。
「柿ピー」が80円といった具合。
たまに角打ちに見られるような手作りの小料理があるわけではない。
その中で、わたしは魚肉ソーセージをもらった。
あの懐かしき、オレンジの皮にかぶったあの極太のソーセージを。
くぁ〜。
これが黒ビールによく合う。
ビールを飲み干して、「米焼酎」(260円)にチェンジ。
水割りで。
店のおじさんは寡黙に作ってくれる。常連ではない自分には、緊張気味に飲み物を出してくれる。
お客が少なく、わたしは小脇に抱えた憲法の本を出して読み始める。
GWの始まりのうららかな土曜日。
薫風というには早いが、店の開け放しのドアからは心地よい風が吹き抜けてくる。
爽やかな風だな。
酒場でこんな風を受けるのも珍しい。
一人酒。
立ち飲み。
池袋の喧騒を忘れて、そよ風に吹かれながら、一人酒を飲む、週末。
悪くはない。
うん。
悪くはない。
サンシャインのあのごみごみとした雑踏が嫌いで、池袋にはあまり行かない。巣鴨プリズンの怨念が街を包んでいるようにも感じる。
とはいうものの、「居酒屋さすらい」を振り返ってみると、実は「坐維杏」がわたしの居酒屋通いに火を付けたともいえるから、もしかすると池袋がわたしの原点なのかもしれないと思う。
その池袋で久々の昼間酒を楽しんだ。
池袋西口は近年、中華街を形成するほど、チャイナタウン化している地域である。ごみごみ感は東口と変わらないが、飲食店が建ち並ぶ風景は、東口の猥雑さとは少し趣が違うようだ。
まずは、角打ちから。
桝本屋酒店。
ビルの1階の扉を開くと、そこは昭和に返ったような立ち飲み空間である。
まさにタイムスリップである。
古びた木のカウンターは、どれだけの酒を吸い、くだをまく男たちの唾をしみこませたのだろう。カウンターの手触りが違う。それを愛おしく触りながら、瓶ビール、ヱビスの黒を頼む。中瓶は370円。
つまみは乾きものが主体。
「サキイカ」が100円。
「柿ピー」が80円といった具合。
たまに角打ちに見られるような手作りの小料理があるわけではない。
その中で、わたしは魚肉ソーセージをもらった。
あの懐かしき、オレンジの皮にかぶったあの極太のソーセージを。
くぁ〜。
これが黒ビールによく合う。
ビールを飲み干して、「米焼酎」(260円)にチェンジ。
水割りで。
店のおじさんは寡黙に作ってくれる。常連ではない自分には、緊張気味に飲み物を出してくれる。
お客が少なく、わたしは小脇に抱えた憲法の本を出して読み始める。
GWの始まりのうららかな土曜日。
薫風というには早いが、店の開け放しのドアからは心地よい風が吹き抜けてくる。
爽やかな風だな。
酒場でこんな風を受けるのも珍しい。
一人酒。
立ち飲み。
池袋の喧騒を忘れて、そよ風に吹かれながら、一人酒を飲む、週末。
悪くはない。
うん。
悪くはない。
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