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季節はずれのサンタの家を出て、帰途に着いたのは、4時半を回ったころだった。
4月の終わりともなれば、充分陽が長い。
東京メトロ東西線の葛西駅に着く頃はもう5時近くになっているはずだ。今日は直帰することとして、どこかで道草食って帰ろう。
数ヶ月に一度、葛西で降りて仕事をするが、記憶にある限り、ここ葛西には立ち飲み屋はなかったように思う。
今日は、ラーメンの名店「ちばき屋」で中華そばをつまみにしてビールでも飲もうか(過日、羽田空港で「ちばき屋」がプロデュースしたお店に入ったが、中華そばもビールもやはり絶品だった)。
とりあえず、「ちばき屋」に行く前に、ブックオフで漫画をチェックしようと、環七に差し掛かったときである。何気なく信号待ちしている自分の目に「立ち飲み」の文字が飛び込んできた。
「こんなところに立ち飲みが?」
オレは少し動揺しながら、店を除くと、まだ準備中とある。時刻は4時53分。開店は5時か?
店の前で待つのもさもしいので、オレは一路ブックオフに向かったのだった。そうして、古本屋を冷やかして、再び立ち飲み屋に戻ってくると、時刻は5時を10分程回った頃だった。早速、開け放しのドアからお店に入ってみた。お店は比較的まだ新しい。壁紙やカウンターが古びていない。
お客はまだ誰もいないようだった。
若い男女の店員が「いらっしゃいませ」と快活に迎えてくれた。まず、オレはぐるりと店を見渡す。立ち飲み屋はそれぞれシステムが異なる。その流れを瞬時に見極める判断が立ち飲み好きには求められるのだ。
店内は6坪ほど。
カウンターがぐるりと囲み、中央についたてがあって、そこもカウンターになっている。店奥の厨房の脇に食券の販売機が見えた。
ははぁん、この店は食券でオーダーするのだな。早速、販売機にお金を投入して、生ビール(380円)と自家製モツ煮(380円)のボタンを押した。落下してきた紙片をカウンターに提出した。
てっきりその場で料理と交換してくれるものだと思って待っていると、カウンターまで運んでくれるのだという。
オレはがらんとした店の中で適当に居場所を見つけ、待つことにした。
生ビール(アサヒ・スーパードライ)とモツ煮は女性が運んできてくれた。
見たところ学生さんのようにも見える。とにかく、まだ若い女性だ。
一方の男性店員も若い。女性ほどではないが、20代の半ばくらい。その2人で店を切り盛りしているのだろうか。それよりも、眼前にある煮込みは、この男性が仕込んだものだろうか。
早速、煮込みに箸をつけてみる。味噌味のオーソドックスな味付けだ。こんにゃくがおおぶりで、大根もよく沁みている。自家製というだけあって、業務用のそれでないことはよく分かる。しかも、かなりうまい。どう見ても、この頼りなげな男性店員が仕込んだようには見えない。それなら、奥にまだ店員が居るのだろうか、と様子をうかがってみるのだが、どうもその気配もない。
店内は洋楽のロックがかかっていた。すぐ外にある環七通りからのクルマの騒音もかなりのものだったが、お店は居心地が悪いわけではなかった。
だが、いっこうにお客が入ってくる気配もなかった。
生ビールを飲み干し、次の一杯をと、券売機の酎ハイ(300円)のボタンを押してカウンターにチケットを提出した頃には、男女の店員は世間話に花を咲かせ、おおいに盛り上がっているところだった。
酎ハイの肴に「もも串」(180円)を頼んだ。通常の焼き鳥に比べれば、実は大きかったが、生ビール、煮込みの金額がリーズナブルで頑張っていると思っていただけに、この金額には不満が残った。
筆者は焼き鳥・やきとん類の1本当たりの金額は140円がMaxだと思っている(もちろん珍しい部位はこの限りではない)。
正肉にこの値段は少しクレイジーだし、この場合、その理由をしっかり明示すべきだと思う。
最後に酎ハイをもう一杯貰って店を出た。
結局、最後までオレ以外のお客は現れなかった。料理をこしらえる三人目の店員の存在も分からず終い。そして、男女の店員は延々と世間話しに夢中になったままだった。
4月の終わりともなれば、充分陽が長い。
東京メトロ東西線の葛西駅に着く頃はもう5時近くになっているはずだ。今日は直帰することとして、どこかで道草食って帰ろう。
数ヶ月に一度、葛西で降りて仕事をするが、記憶にある限り、ここ葛西には立ち飲み屋はなかったように思う。
今日は、ラーメンの名店「ちばき屋」で中華そばをつまみにしてビールでも飲もうか(過日、羽田空港で「ちばき屋」がプロデュースしたお店に入ったが、中華そばもビールもやはり絶品だった)。
とりあえず、「ちばき屋」に行く前に、ブックオフで漫画をチェックしようと、環七に差し掛かったときである。何気なく信号待ちしている自分の目に「立ち飲み」の文字が飛び込んできた。
「こんなところに立ち飲みが?」
オレは少し動揺しながら、店を除くと、まだ準備中とある。時刻は4時53分。開店は5時か?
店の前で待つのもさもしいので、オレは一路ブックオフに向かったのだった。そうして、古本屋を冷やかして、再び立ち飲み屋に戻ってくると、時刻は5時を10分程回った頃だった。早速、開け放しのドアからお店に入ってみた。お店は比較的まだ新しい。壁紙やカウンターが古びていない。
お客はまだ誰もいないようだった。
若い男女の店員が「いらっしゃいませ」と快活に迎えてくれた。まず、オレはぐるりと店を見渡す。立ち飲み屋はそれぞれシステムが異なる。その流れを瞬時に見極める判断が立ち飲み好きには求められるのだ。
店内は6坪ほど。
カウンターがぐるりと囲み、中央についたてがあって、そこもカウンターになっている。店奥の厨房の脇に食券の販売機が見えた。
ははぁん、この店は食券でオーダーするのだな。早速、販売機にお金を投入して、生ビール(380円)と自家製モツ煮(380円)のボタンを押した。落下してきた紙片をカウンターに提出した。
てっきりその場で料理と交換してくれるものだと思って待っていると、カウンターまで運んでくれるのだという。
オレはがらんとした店の中で適当に居場所を見つけ、待つことにした。
生ビール(アサヒ・スーパードライ)とモツ煮は女性が運んできてくれた。
見たところ学生さんのようにも見える。とにかく、まだ若い女性だ。
一方の男性店員も若い。女性ほどではないが、20代の半ばくらい。その2人で店を切り盛りしているのだろうか。それよりも、眼前にある煮込みは、この男性が仕込んだものだろうか。
早速、煮込みに箸をつけてみる。味噌味のオーソドックスな味付けだ。こんにゃくがおおぶりで、大根もよく沁みている。自家製というだけあって、業務用のそれでないことはよく分かる。しかも、かなりうまい。どう見ても、この頼りなげな男性店員が仕込んだようには見えない。それなら、奥にまだ店員が居るのだろうか、と様子をうかがってみるのだが、どうもその気配もない。
店内は洋楽のロックがかかっていた。すぐ外にある環七通りからのクルマの騒音もかなりのものだったが、お店は居心地が悪いわけではなかった。
だが、いっこうにお客が入ってくる気配もなかった。
生ビールを飲み干し、次の一杯をと、券売機の酎ハイ(300円)のボタンを押してカウンターにチケットを提出した頃には、男女の店員は世間話に花を咲かせ、おおいに盛り上がっているところだった。
酎ハイの肴に「もも串」(180円)を頼んだ。通常の焼き鳥に比べれば、実は大きかったが、生ビール、煮込みの金額がリーズナブルで頑張っていると思っていただけに、この金額には不満が残った。
筆者は焼き鳥・やきとん類の1本当たりの金額は140円がMaxだと思っている(もちろん珍しい部位はこの限りではない)。
正肉にこの値段は少しクレイジーだし、この場合、その理由をしっかり明示すべきだと思う。
最後に酎ハイをもう一杯貰って店を出た。
結局、最後までオレ以外のお客は現れなかった。料理をこしらえる三人目の店員の存在も分からず終い。そして、男女の店員は延々と世間話しに夢中になったままだった。
生ビールと煮込みの金額は頑張っていると思います。でも、酎ハイと生ビールの値段のバランスは悪いですねぇ。
西葛西ですね。
わたしは、6年ほど前まで3年間、西葛西に住んでいましたが、その時は立ち飲み屋さんはありませんでした。
それ以来、実は西葛西に降りていないんですよ。
近々、探索して結果を報告します。
立ち飲み屋ではありませんが、メキシコ料理の「エル・トリート」には併設のバーがありますね。今もあるのかな?そこは気軽に寄れる雰囲気はありますね。
でも、料金は少々はりますね。
よろしゅう!
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