24年間一度も会わなかったのに、今度は再会から僅か1か月にボクらはまた酒を酌み交わした。人の縁とは分からないものである。
Mっちゃんは、品川港南口の先にあるマンションに住んでいる。だから、今夜の会合に品川港南口を選んだ。品川港南口といえば、「あかねや」。近年の港南口は、いつも混んでいるため、予約を入れた。
店に着いて二階に上がると、座敷の部屋はテーブル席になっていた。畳の上にテーブル。なんか、違和感。ボクとしては、「あかねや」の座敷は開放的で好きだったのに。ちょっと、残念だ。
しばらくすると、Mっちゃんと怪鳥が来て、テーブルに着いた。Mっちゃんは開口一番、「熊猫は、いつもこんな場末で飲んでんの?」。
おっと、「あかねや」が場末かよ。
「Mっちゃんこそ、どこで飲んでんの?」
「パブだよ。すぐそこの」
あっ、すぐそこの店ね。なんだ、Mっちゃんは、ネオトーキョーの人になっちまったか。
でも、なんだかんだ言って、Mっちゃんも「若鳥の唐揚げ」とか、頼んでんじゃん。
だんだん思い出してきたか。昔の場末感を。
この後、Mっちゃんの奥さんも合流。開口一番、「すごいお店ね」。
そうか、ネオトーキョーの人にとっては、こういうサラリーマンばかりの店って、知らない世界なのか。
「あかねや」が場末だったら、Mっちゃん、まだまだだよ。
これからもよろしく。
あ、あと「天狗」もあるか。