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箱根にはもう何度も来たが、地元の酒場に行ったことがない。そりゃ、そうだ。宿をとっているのだから、わざわざ外に食べに行く必要がない。ましてや、家族と出掛けていて、一人離脱する訳にもいかない。だから、いつもグッと我慢していた。けれど、今回思い切って、「ちょっと飲み物飲んでくる」とかみさんに告げた。宿の近所にクラフトビール屋さんがあるのだ。
今、クラフトビール業界が活気づいている。昔は地ビールといった、なんともカッコ悪いビールが、すっかり生まれ変わった。本当に小さなマイクロブルワリーが増えて、それだけ楽しみも増えた。地方にあるマイクロブルワリーは特に楽しい。
強羅の「GORA BREWERY&GRILL」は強羅に行ったら行っておかなければならないブルワリーだ。
お店の外観が壮観だ。
ウエアハウスっぽくて、飲食店とは思えない店構え。中村拓志さんという高名な建築家のデザインだという。こういう遊び心、大好きだ。都会にはできない、田舎だけの特権。
店内はもっと洒落ていた。普段、座ることのないような素敵な椅子とテーブル。カウンターの目の前は豊かで眩しい庭が見える。それだけでもうスペシャルな気分になってくる。
クラフトビール屋さんに来ると、大抵エールかスタウトを飲むようにしている。これは居酒屋と同じように、普段口にできないものをチョイスするようにしてるため。ピルスナーばっかりじゃつまらないからね。
「強羅スタウト」。
一杯800円。
多分、パイントじゃない。だいぶ少ないもん。都内の「hub」でさえ、「ギネス」がパイントで900円じゃかぢのなわ田邑つはさないかな。この800円はかなり割高。そりゃ、おいしければ、価値はあるが、一杯飲んでみて、やっぱりコクが足りないと思う。一口目飲んで、若いなと思った。
おつまみは「アボカド胡瓜」700円)
アボカドをペースト状にしたポテサラ的な一品でうまい。ビールにもよく合う。
目の前に広がるパノラマな庭がいい。都内の酒場や中華は大概、厨房になっているが、このお店はカウンター正面がガラス張りになっており、見晴らしが良く、本当に気持ちがいい。カウンターにこそ、このお店の真価があると感じた。これもお店の思いと中村拓志さんのデザインの結晶なのだろう。だから、昼間のビールがとりわけおいしく感じる。
ただ、もう一杯いこうかとなると、やっぱりちょっと躊躇する。「翠雲」に帰れば、生ビールは24時間無料(本当は宿泊費にインクルードされているが)だ。だから一杯でやめた。
ただ、後述する足湯もあり、ワンダーランドなブルワリーではある。
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