ひょんなことから、Y澤さんと一緒に働くことになった。このブログでも時々登場する、兄貴である。
ボクの部署にはボクしかおらず、業務が拡大したため、人材を募集していたが、それを聞きつけたY澤さんが応募してきたというわけ。これでもうほぼ決まり。ただ、プロセスとして面接を実施しなければならず、今回日暮里まで出てきていただき、居酒屋にて面接を実施した。その居酒屋というのが、夕焼けだんだんの下にある、「わいわい村」だった。
この店も事前に知っていたのではなく、Y澤さんと初音小路を抜けて、とりあえずどこでもいいやというノリで発見した店。
しかし、夕方の谷中は大変賑やかである。
店に入ると客はボクらだけ。壁のメニューを見て、ちょっと驚いた。全てのメニューに、ローマ字がふってある。さすが、谷中。インバウンド客に向けた店作りに余念がない。
居酒屋はインバウンドにどうあるべきか。多分、観光地にある居酒屋は、ここ数年、この問題に直面してきた。過日、拙ブログにコメントを寄せた、怪鳥の情報によると、浅草のホッピー通りに外国人観光客が詰めかけているという。彼らは、あまり酒を飲まないから、インバウンド効果に乏しく、むしろ弊害であるようだ。
通勤路として、毎日通りすぎる「ビアバール 丸丸」。道すがら外国人観光客の姿は多く、かつて、入口のドアには、「We can't speak English」と貼り紙がされていたが、近ごろ、外国人観光客が、店頭でビールを飲んでいる姿が目につく。方針を展開したのだろうか。
居酒屋業界として、実は外国人観光客は、招かれざる客なのだろうというのが、ボクの感想である。だが、「わいわい村」は違った。積極的なのである。
ボクらは、まず、快活な日本語で生ビール(400円)を頼んだ。まずは、自分らが日本人であることをアピール。つまみは1枚150円という「ハムカツ」と「煮込み」(300円)をオーダーした。
店の業態が、いまいち判然としない。ボクらは、居酒屋と思って入ったのだが、どうも雰囲気が定食屋。けれど、メニューは、居酒屋メニューばかり。オープンの時間が11時半からで、これは当然観光客に照準を合わせたのだろう。ただ、食事だけの客にも使ってもらいたいという全方位の考えかならば、中途半端感が漂う。食事と酒。日本人と外国人観光客。もっといえば、ジモティと観光客。この全方位は相容れない。
二杯目を「チューハイ」にして、オーダーしたところ、例によって、Y澤さんは、独特な調子で「ふたぁ~つ」と続いた。
果たしてこの店、外国人観光客に受け入れられるか。ボクは、日本人に対しても、外国人に向けても、どっち付かずの中途半端感が気になるのだが。
Googleの情報によると、どうやら閉店したらしい。ただ、食べログ情報では、まだ営業中。でも、確かに行こうとは思わない。
初音小路を通るのは初めてのこと。幼い頃の風景を見たような気がしました。
飲んだお店、悪くはなかったけれど、尻が妙に落ち着かなかったですね。
でも、無事面接終了で、良かったということで(笑)
健脚の頃って、まだまだですよ。
涼しくなったら、また谷中を歩きましょう。いえ、谷中だけでなく、いろいろお付き合いくださいませ。