自分の生活圏である城北エリアではお目にかかることのないチェーン店「吉そば」。その噂は聞いたことがある。音楽スタジオを経営する会社が母体のそばチェーン。異色中の異色。しかも音楽フェスにも出店。ミュージシャンやロックファンをそばでバックアップしている。
渋谷の道玄坂下。東急の駅の、ごちゃごちゃしたエリアににある「吉そば」は24時間営業。立ちそばの24時間営業なんて、見たことも聞いたこともない。ここには様々な人が来るのだろう。サラリーマンはもちろん、学生さんや夜の仕事の人も訪れるはずだ。
タクシーだと、深夜は割り増しになる。けれど、飲食店の場合、そうもいかない。でも、人件費はコスト高になっているのは確実。深夜にそばの需要はどのくらいあるのだろう。
さて、その「吉そば」の初めてのそばは「天玉そば」。まずはほのかに香る出汁を味わい、つゆからいただいた。優しいお出汁は甘くてすっきり。まろみがある。次にそばをちょっと手繰って、ずずっと。細打ちのそばの噛みごたえが実にちょうどいい。
このお出汁。同店のホームページによると、三重県桑名でつくられた本醸造の醤油を使用とのこと。無化調、無添加を大々的にアピールしている。だが、確かに出汁が薄味なのは、無添加が故の優しさに感じる。そして、このそば。かなりコシがあるとともに出汁との相性も抜群だ。
あっという間に一杯をすすり、満足のうち、店を後にした。
たった一回で、「吉そば」に魅力され、すっかりファンになってしまった。無添加という訴求は、今の路麺店への挑戦だし、新たな波が来たのだと思う。
代々木は行かないなぁ。代々木公園なら毎月行ってるけど。代々木はチェーン店揃い踏みだね。激戦区なんだな~。