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居酒屋さすらい 1574 - キッドとカブキ - 「成増ダイナマイト酒場グレート」(板橋区成増)

2019-12-15 19:04:39 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

成増の駅前を歩く。昔、ここには立ち飲み屋が一軒あった。その店はもうないはずだ。これで成増の立ち飲みは途絶えてしまったか。だが、ちょっと歩くと、立ち飲み屋らしき店が見つかった。

看板には「スタンド」と書いてある。果たして、立ち飲みか。店内を覗くとやや薄暗く客はいない。椅子が見当たらないことから、多分立ち飲みであろう。

「すみません」。

入口で声をかけた。すると、厨房からお兄さんが出てきた。

「もうやってますか?」。

尋ねると、「えぇ」という。

「ここ、立ち飲みっすよね」。

また質問すると、けれんみのない言い方で、「一階はね」と答えた。

この店の名前は、「成増ダイナマイト酒場グレート」。

酒場らしからぬネーミング。とにかく強そうな店名だ。ボリュームたっぷりの肉を食べさせてくれるのが、ウリだという。そのボリューミーなイメージをこれでもかと店名に宿らせた。そんな感じである。

店に入って、テーブルにポジショニングした。なにしろ客は誰もいない。店は倉庫を改良したような、簡易な造りだった。

まずは、「ホッピー セット 白」(450円)から。

つまみは即出しの「冷奴」と時間がかかる「牛ハラミ」(680円)で。

ダイナマイトといえば、小林旭さんか、それとも菅原文太さんか。いや、阪神タイガースのダイナマイト打線もある。いずれも昭和の産物である。だが、ダイナマイトにグレートがつくと、思い出すのはプロレス。ダイナマイトキッドにザ・グレートカブキか。

ダイナマイトキッドといえば、小柄ながら恐れを知らないアクロバティックな攻撃スタイル。とりわけ、初代タイガーマスクとのリングは、人間技とは思えないバトルの応酬が今も脳裏に焼き付いている。一方のザ・グレートカブキのあのトリッキーな演出。毒霧攻撃はあの当時の中学生は皆真似をした。

懐かしい。その両者と果たして店名は関係があるのか全く分からないが、ダイナマイトとグレートと聞くと、そんなことを思い出すのである。

「ハラミ」にはワサビがついてきた。これだけで嬉しい。「ハラミ」の食べ方として極上である。

「豚平焼き」(450円)を追加。特性タレがこれまたうまかった。まさにダイナマイトでグレート!

ホッピー「ナカ」は200円。この量にして、この金額なら大満足。しかし肉とホッピーはよく合う。

この手の酒場は都心ではほとんど見かけない。鉄板焼酒場。たまにはこういうものをつまみにしてホッピーを飲むのもいい。ウェアハウス的な雰囲気も悪くない。ダイナマイトでグレートな酒場だ。ちなみに2階は座飲み。

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