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N刊自H部さんが予約した店「三番船 ハ印」。
拙ブログでも2回掲載した優良店。古民家を改築し、一階が立ち飲み、二階は座敷の部屋とする北前船をテーマとした居酒屋である。
H部さんは、この店で予約をしたというのだが、店に行ってみると、予約は入ってないという。そのかわり、翌日に予約が入っていらしく、どうやら日にちが間違っているようだ。この日はすでに予約がいっぱいのようで、我々は新たに店を探さなければならなくなった。
予約日時の間違いは、H部さんに非があったのか、それとも店側に過失があったのか、それは分からない。ただ、「予約は入ってないです」と繰り返すだけの店員の態度に違和感を感じたのは確かだ。
客にだけ、一方的に非を押し付けるのは、憤りを感じる。
というわけで、我々は店を探すことになった。
折しも、忘年会シーズンの只中、そう簡単に店は見つからないだろうと思いきや、あっさりと店は見つかった。
「おか田」という炭火焼鳥の店である。
店はやっぱり混んでいた。
我々はギリギリ滑りこんだという体だった。
平仮名+漢字の店名は、どこか割烹風の高級店をイメージするが、この店はやや大衆性を帯びた雰囲気。ただ、日替わりのメニューを書いた黒板には、独特な文字でお薦めが刻まれている。店主のこだわりを感じさせてくれる。
テーブルに着いて、我々はビールとホッピーを頼み、他に串焼きの盛り合わせと魚の造りをオーダーした。
串焼きは均整のとれた美しい串の刺し方で、タレはやや甘め。「かわ」はタレに合っていたが、「もも」はもっとパンチがほしかった。
盛り合わせにはなかった「つくね」を頼んでみた。
棒タイプのやや粗びきである。炭火の効力は如何なく発揮されていて、掛け値なくおいしい。丁寧に焼かれていることが分かる。
代役の店としては、かなり満足な店だ。
アルバイトの女の子も美人で、我々の酒席に華を添えた。
ただ、店の雰囲気のグルーヴ感はない。ただ、仲間と酒を楽しむ空間として終止している店である。今回の酒の目的は忘年会だから、それはそれで、目的を遂げているのだが、心のどこかでは寂しい思いがある。
メニューを繰るワクワク感や、店員やお客とのコミュニケーションも含めた雰囲気に料金がオンされていると思っている。たしかに串焼きはおいしく、仕入れや焼き方に配慮をする逸品だと分かっていても、会計した金額は高いと感じた。
多分、リピートするか、否かの違いは、そこにあると思う。
それは極めて、感覚的なものだから、難しい。でも、それを意識的に出来ている店も少なくない。したがって、それは決して無い物ねだりの屁理屈なんかではないはずだ。
とにもかくにも、H部さんの機嫌もなおり、事なきを得た。
会としては、成功だったと思う。
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