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さて、仙台2軒目は中華で〆るか、それとももう一軒行くか。どうしようかと悩みなから歩いていた。気になるラーメン屋があるのだ。けれど、場所もうろ覚え、店名も分からず、なす術もなく歩いていた。すると、ビールの醸造タンクらしきものがある建物が見えた。
「へぇ、クラフトビールか。仙台の町の中心で醸造してるとは、面白い」。
どれ、ちょっと入ってみるか。
店名は「CROSS B PLUS」。クラフトビールのブランド名は「BATSUJI BREWING」。「BATSUJI」とは芭蕉の辻という地名からとっているらしい。ちなみに芭蕉の辻とは仙台城城下町中心の十字路をこう呼んだという。「CROSS B PLUS」は、当時の芭蕉の辻界隈に位置している。
店内は巨大なモニターがあり、さながらレストランという雰囲気ではない。随分とお金をかけているようだが、お客さんは皆無だった。店内の真ん中にある、大テーブルにポジションし、メニューを開いた。「BATSUJI BREWING」のクラフトビールの他にも東北のクラフトビールがラインナップされているが、ここはご当地ビールのチョイスはマストだろう。ましてや、醸造所が併設されているのだから。
店員の女性に「BATSUJI BREWING」のIPAをオーダーしたところ、信じられない言葉がかえってきた。
「BATSUJI BREWING」は今作ってませんという。どうやらコロナで一旦生産をやめているらしい。ただ後で調べたのだが、ホームページ上では2021年10月8日から提供開始と記載されている。どういう訳で販売していないのか、分からないが、オーダーは他社ビールの注文を余儀なくされた。その時点でお店を出ようかとも思ったが、また店を探すのが面倒なので、グッとこらえた。
結局、チョイスしたのは、「田沢湖ビール」の「ダークラガー」。
レギュラーサイズで1,100円。「田沢湖ビール」は初めて飲むが、ちょっと不本意である。ビールはやはり現地で飲むべきなのだ。何故なら、クラフトビールはその風土とととにあるから。水、風、土、太陽。全ての要素がクラフトビールそのものである。クラフトではないが、タイの「シンハービール」を日本で飲んだら、さしておいしいとは思わない。ところがタイで飲むと抜群にうまい。ドライな「シンハービール」はタイの気候に合っているからだ。
まぁ、致し方ない。一杯だけ飲んで帰ろう。
つまみは「オトナポテト」(750円)。レバーペーストのようなディップが添えられたフライドポテトだった。
ビールはビターでおいしく、「オトナポテト」もうまい。至極の時間ではあるが、なんか物足りない。多分お店の雰囲気なんだと思う。ビアホールのような活気が欲しいのだが、広いスペースに客は自分一人。飲み終わりそうになった時、ようやく2人の会社員が入ってきた。それなりにお金を使った割には満足感はなく、むしろ不満が募ったが、自分で選んだ店だから、致し方なしと、これにて家路につくことにした。
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