「BBB」

BASEBALL馬鹿 BLOG

居酒屋さすらい 1246 - 飲みねぇ、刺身食いねぇ、ハマっ子だってねぇ - 「石松」(横浜市中区桜木町)

2017-11-12 20:37:30 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

また横浜で仕事が終わった。日産グローバル本社から、横浜駅まで歩いても、立ち飲みの一軒も見つからない。今日は野毛まで足を運んでみようか。そう思って電車に乗った。野毛なら、なんとかなるだろうという算段もあった。

 

桜木町の駅は一種異様だ。東側にみなとみらいを臨み、西側には関東屈指の飲み屋街を擁する。その際立つコントラストは極めて異質だ。鉄道発祥の発着点という点を考慮すると、野毛側は恐らく闇市の跡だろう。しかも、かなり大規模闇市。闇市跡にある雑居ビルはくまなく見る必要がある。

例えば、ぴおシティというビルが桜木町の駅前にある。この一見して近代的なビルなど極めて怪しい。そう思って突撃すると、案の定地下に怪しげな酒場街が展開されていた。

圧巻だった。

雑然さでは、新橋のニュー新橋ビルに及ばないが、個々の店の雰囲気が際立っている。いちいち、店のキャラが濃いのだ。しかも、その多くが立ち飲み。鉄道発祥の新橋と桜木町で、それぞれ闇市跡がビル内に収まるというのが興味深い。

なんか、ぞくぞくしてきた。

フロアの周りを一周してみた。どの店も一癖、ふた癖ありそうだ。

 

「石松」という店が気に留まった。空色の暖簾が清々しい。鰻の寝床は奥行きを示すが、「石松」は横に長い。

「石松」とは。ガッツか。それとも親分か。とにかく、インパクトのある名前だ。

 

メニューは黒板にびっしりと書き込まれている。ものすごい数だ。これをじっくり読み込むには時間がかかる。直感的に判断すると、まず刺身の充実に驚く。まぐろ、しまあじ、あじ、すずき、カツオ、かれい、おこぜなんていうのもある。魚だけじゃなく、くじらや貝の刺身も豊富だ。まぐろはぶつだけではなく、中トロ、大トロもあり、それぞれ400円と500円。安さに驚かされる。

 

うむむ。ここは絶対魚がマストメニューだろう。魚を頼んだら、日本酒が欲しくなる。だが、せっかくの機会だ。この後、もう一軒行くためには、日本酒を頼んではいけない。

 

そこで、ボクは瓶ビール(500円)と「もつ煮込み」(380円)を頼んだ。

ビールはスーパードライ。煮込みは褐色の味噌仕立て、ねぎだく。これがバカうま。さすが、この激戦区で凌ぎを削ってきただけある。

刺身は刺身でも、「鳥刺し」を頼んだ。このボリュームにして380円。

しかも、新鮮でうまい。

 

毎日来たくなる酒場。例え、毎日訪れても、この膨大なメニューを食べきるのは、いつのことか。

 

ギャンブラーに人気の森の石松。その墓の石はギャンブラーに削りとられたという。この店も、もしかするとギャンブラーが多く訪れるのかしらん。

桜木町に来たら、この店は絶対に外せない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  【今日のコーヒー&パン】 2... | トップ | カレーさすらひ 014 - カレー... »

コメントを投稿