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カレーさすらひ 057 - ミールス! -「アーンドラキッチン」(台東区上野)の「Aランチセット」

2018-09-10 23:23:44 | カレーさすらい

近年のカレーシーンはすっかり、南インド、或いはスリランカブーム一色。そういうブームに乗っかりたくないっていう気持ちは常にあった。だから、ここ何年も「アーンドラ・キッチン」から、足が遠のいていたのだろう。
なんとなく、久しぶりに行ってみようと思った。会社の女子に、ここのカレーを紹介して、「アーンドラ・キッチン、よかったですよ」と言われたこともあるし、たまには、チャパティを食べたいとも思った。あぁ、それともビリヤニでもいいかな。そう考えてたら、無性に行きたくなって、居ても立ってもいられなくなった。
3年ぶりか、4年ぶりか。
ずいぶん長いこと、ご無沙汰してしまった。
Aランチセット(790円)は、二品のカレーを中心にしたランチ。ごはんとパンを選ぶことが出来る。ごはんはバスマティ、パンはナンかチャパティ。この両方がついてくる。
そして、サラダとラッシー。これで790円。これよりも高価なセットもあるが、ボクはこのAセットで十分だと思う。
Aセットの二つのカレーは、選択制。幾つかのカレーから選ぶことができる。

ボクは、「マトン」と「マサラ」を選んだ。

パンは、もちろんチャパティ。しかも、皿にはバスマティ米もついてくる。

二品のカレーは抜群に旨かった。濃厚なコク。チャパティをちぎる手が止まらない。うまいよ。ホントにうまいよ。

 

マサラもマトンも、具材の違いだけでなく、微妙に味が違う。その違いをどう表現していいか分からない。そうすると、お店の人が、「これ、サービスね」と言って、もう一品カレーの小皿を置いていく。

やや、緑がかったカレーは、一瞬「ザグ」かと思ったが、そうではなかった。これはまた、クセのあるカレーだった。まさに、スパイスカレーの迷宮。

しかし、何故ボクにサービスのカレーをくれたのか。周囲の席は満席。ならば、他にサービスしようと思う人はたくさんいたはず。食べっぷりがよかったから。それとも安いランチを選んで、憐れなサラリーマンと見られたから。いくらでも理由はあるだろう。

でも、それよりも嬉しかったのは、ごはんのおかわり。ごはんが足りなくなってきた頃合いを図って、お店の人が、銀のお盆にバスマティを入れてくれる。あぁ、懐かしい。南インドの人たちは、その長細いごはんをぎゅっと握り、カレー汁に浸して、もくもくと食べていた。ボクはあの時の記憶を思い返していた。

出来ることなら、ボクも手を使って食べたかった。でも、カレーがまだ熱く、手は使えない。昔、南インドで見た彼らって、どうしていたっけ?どうしても思い出せなかった。

しかし、なんという旨さ。 

久々にインドカレーを堪能してしまった。ちなみに、同点には、ドーサもサンバルもある。南インドは、ミールスだけじゃない。

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