「〆はカレーにしようよ」。
Oさんは、そう言った。
カレーと言ったら、あそこしかない。
「工藤軒!」
カレーを食べに立ち飲み屋に。それもなかなか乙な話しだ。でも、ボクたち、もうさんざん食べたでしょ。〆にカレーって。
これまで、何人もの友人を「工藤軒」に連れてたっけ。
怪鳥、Y澤さん、A藤君、MJ。誰もリピートしていない。でも、Oさんは、違った。会社の人を誘って、何度か来たみたいだし、今夜こうして、またボクらは、あのオレンジの暖簾をくぐろうとしている。
多分、工藤さんとフィーリングが合うんだろう。ギターが好きで、バイクを乗り、心はいつも解放気味。同じようなシンパシーをOさんは、感じとるのだろう。
そう。同じシンパシーを感じるからこそ、ボクらは店に集うのだ。
店に入って、開口一番、「カレーとコーヒーね」。
なんか似てる。極めて似てる。
この味がいいねと君が言ったから、今日はサラダ記念日。
カレーとコーヒーねって言ったから、今夜は工藤軒日和。
待望のカレーは今、鍋の中で温められている。その薫りだけで、ボクはもう充分につまみだ。クミンにパクチー、ターメリックにガラムマサラ。酸味のあるカレーは好みじゃないと言った工藤さんのカレーは、とにかくスパイシー。
もしかすると、ボクらはこのスパイシーにシンパシーを感じているのかも。
コーヒーとカレー。
いや、大人のコーヒーと大人のカレー。
そして、夜は更けていく。
このお店は氷が製氷機の氷じゃないのが好きです。今でもそうかな~・・・・。
氷の件。
確かにその通り。
そういう着眼点はなかった。
そういえば、しばらく、新橋でホッピー研究会をやってないね。
以前は加賀屋とかに行ったもんだけど。
今日、新橋に出没します。
工藤さんに聞いてみるかな。